日本人にとってなじみ深い、お弁当。
みなさんが思い浮かべるお弁当には、何品のおかずが入っていますか。
少なくとも、2~3品目のおかずがあるのではないでしょうか。
※写真はイメージ
冷凍食品や晩御飯の残り物などを駆使しても、毎日品数豊富なお弁当を作り続けるのは大変です。
フィンランド人の夫とフィンランドで暮らしている、取田新(@niintotta)さんの投稿が話題となっています。
取田さんは、ある日、夫が自分のために作ったお弁当を見て、「本当にこれでいいの?」と確かめてしまったそうです。
そのお弁当の写真がこちら。
夫が作ったのは、マッシュポテトとミートソースだけの、シンプルなお弁当!
驚いた取田さんは「卵焼きならすぐできるよ?」「ブロッコリーをゆでようか?」「せめてプチトマトでも入れようか?」と提案します。
しかし、夫からはこのような言葉が返ってきました。
これはランチであって『ベントー』ではない。
日本のお弁当は、ファンシーなおもてなし料理でありオフィスに持っていくものではない。
あれを毎日当たり前に作って食べる文化のほうが私にはクレイジーなレベルに感じる。
夫のお弁当、本当にこれでいいの?と確かめてしまったのだが夫曰く「これはランチであってベントーではない。日本の細々おかずのお弁当はファンシーなおもてなし料理でありオフィスに持っていくものではない、あれを毎日当たり前に作って食べる文化のほうが私にはクレイジーなレベルに感じる」と pic.twitter.com/3OKCmPwSDi
ちなみに、取田さんの夫は、料理が嫌いというわけではありません。
日本のドラマ『孤独のグルメ』(テレビ東京系)で見たとんかつに憧れて、自分で調理したこともありました。
孤独のグルメのとんかつ回を見てしまったらしい夫が悶絶しとんかつ食べたいと言うので、嫌だよ面倒くさいし私揚げ物下手だしと断ったら一から自分で作っていた。絶妙な揚げ加減でかつ屋のかつと遜色ないのではと思ってしまうくらいおいしかった… 夜からはまたプラントベースに戻りましょ。細く長く。 pic.twitter.com/j3KURmguGy
とんかつ以外にも、みそ汁や生姜焼きを作るなど、日本食が大好きな夫。
一方、「自分のお昼ご飯のために、日本のような豪華な弁当を作るほどの労力はさけない」という理由で、あえてシンプルなランチを用意していたのです。
夫の考え方を知った取田さんは、「日本のお弁当は世界的に見たら本当にすごいんだ」と衝撃を受けたといいます。
取田さんの投稿には、「真似しようかな」「これいいね」などの声が寄せられています。
・海外にいた時、ピーナッツバターを塗ったパンとリンゴ丸ごと1つがランチの定番でした。日本風のお弁当は本当においしいし、食べるのが楽しい。
・今まで冷凍のおかずを何品かいれて頑張っていました。「世界にはこういう考えもある」と知ると、ちょっと気が楽になった。
・自分が食べるだけなので、たまにはこういうお弁当でもいいな。真似してみよう!
・あまりのシンプルさに驚いた!でもおいしそう。日本のお弁当文化はなくなってほしくないけど、こういうのもいいね。
品数豊富なお弁当は、昼休みの癒しのひと時になることは間違いありません。
しかし、「こういったシンプルなお弁当でもいいんだ」という気持ちがあれば、心が楽になりそうですね。
[文・構成/grape編集部]