自衛官候補生の男(18)は「動くな」と叫んで発砲 事件発生時の様子が明らかに 実弾を奪おうとして銃撃した可能性も

自衛隊員3人が死傷した射撃場銃撃事件、発砲した自衛官候補生の男は、実弾を奪う目的で銃撃した可能性があることが新たに分かりました。
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捜査関係者への取材で、6月14日の午前に男が発砲した際の動きが明らかになってきました。
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男は、実弾射撃訓練が始まった直後、本来禁じられている待機場所で無断で弾倉を装填します。
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このため、男の左前方にいた八代さんが制止しようとすると「動くな」と叫び、最初の銃撃を行い脇腹に当たりました。
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男は「止めようとしたから撃った」と殺意は否認しています。そして、八代さんを銃撃した後、後方にある「弾薬置き場」の方向を振り向きます。そこには、実弾の管理や受け渡しをしていた「弾薬係」の菊松さんと原さんが実弾を受け渡す机のそばに座っていました。男は菊松さんに2発目を発砲。3発目が原さんに向けて。さらに、4発目がまた菊松さんに向けて発砲され胸にあたりました。
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その後、男は周りの隊員に取り押さえられた際にも、壁などに数発乱射したということです。
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男は、これまで八代さんの名前を挙げて説明していますが、菊松さんと原さんについては、名前は挙げず「弾薬置き場にいた人」などと説明しているということです。
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また、特定の隊員に対する恨みや不満を具体的に説明しておらず、陸上自衛隊などは、状況から男が実弾を奪おうとしていた可能性があるとみて調べを進めています。ただ、関係者によりますと、男は逮捕当初は供述していたものの、その後は捜査当局の取り調べに応じなくなっているということです。