入札情報を事前に把握できる立場に…中部空港沖の工事入札巡り逮捕された国交省元所長 落札業者に漏らしたか

中部国際空港沖の埋め立て工事の入札を巡り、国交省の元所長が逮捕された官製談合事件で、元所長が入札情報を事前に把握できる立場にいたことがわかりました。

中部地方整備局名古屋港湾事務所の元所長・藤田亨容疑者(60)は2021年2月、中部空港沖の埋め立て工事の一般競争入札で、落札業者の元会長・小倉章弘容疑者(65)に入札情報を漏らした疑いで、24日に逮捕されました。

その後の関係者への取材で、藤田容疑者が工事にかかる費用を事前に計算する業務や、入札条件を書く仕様書の作成などの責任者として入札情報を把握できる立場だったことがわかりました。

警察は25日、中部地方整備局に家宅捜索に入り、工事の受注をめぐる金銭の受け渡しがなかったか、資料を押収するなどして調べています。