パトカーが「スピード違反のパトカー」を刑事告訴 呼び止めた際…の画像はこちら >>
「警察官は身内びいきをする」「同僚の不祥事を取り締まることができない」などという話を耳にする機会があるが、実際には、そういうことは良くないと考えている警察官も大勢いるのだろう。
胸のすくような話を、アメリカの『USA TODAY』『Fox News』などが報じている。
6日午後12時15分ごろ、アメリカ・フロリダ州のセミノール郡の公道で、警察官同士の間でトラブルが起きた。
片側一車線の静かな道路をパトロール中、驚くような猛スピードで突っ走っていった車に気づいた郡保安官代理のパトカーは、ただちにこの車を追跡。
するとその車のボディには「The Orlando Police Department」の文字があった。オレンジ郡オーランド市のパトカーだとわかったが、緊急点滅灯は光っていなかった。
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危険運転だからと繰り返し呼び止めるも、市警のパトカーは全く止まろうとしなかった。ある時点でやっと止めることができたが、車から出てきた警察官はあくまでも強気だった。
「時速制限45マイル(72キロ)のところ、あなたの車は80マイル(128キロ)ものスピードを出していましたね」と説明する郡保安官代理に、「出勤途中なのに邪魔する気ですか」と言うと現場を去ってしまったという。
しかし、職務中の警察官は小型のボディカメラを胸に装着し、パトカーはドライブレコーダーが作動している。
もしも「なかったこと」にしてあげるためにカメラの電源を切る、一時停止するなどしたら、それこそ警察官のバッジを返上することになりかねない。
セミノール郡の保安官代理はそれ以上追跡することはしなかったが、保安官事務所に戻ると、上司である保安官にすべての事実を報告。
これにより、制限速度の2倍近いスピード違反を犯したオーランド市警のアレクサンダー・シャウニ巡査は、刑事告発された。
このたびのセミノール郡の保安官事務所vsオレンジ郡のオーランド市警による衝突について、オーランド市警はメディアの取材に「現在、この件に関して内務調査が行われています。シャウニ巡査は休職中で任務には就いていません」と答えている。
ただし、勤務の状況や期間などを尋ねられると「お答えできません」と回答。かなりの部分で情報は非公開となっているようだ。