“AirTag”仕込まれた荷物盗んで御用…配送業の29歳男が裁判で明かした『1人の男性の置き配』狙った理由

「置き配」の荷物を盗んだ罪に問われている男の初公判が20日、名古屋地裁であり、男は起訴内容を認めました。「AirTag」の位置情報をきっかけに逮捕された男は、被害者の「置き配」を狙った理由を語りました。

20日、名古屋地裁で行われた裁判。2023年4月、名古屋市内で家庭用ゲーム機などを盗んだ罪に問われている昭和区の配送業・鷹沢貴史被告(29)の初公判です。

鷹沢被告が狙ったのは、玄関先などに届けられる「置き配」の荷物でした。被害者の男性(35)は何度も同様の盗難に遭っていたといいます。

被害に遭った男性:
「玄関の前や駐車場に置いてあった商品がなくなっていた。何度も頻繁に起こったので間違いないなと」

度重なる被害に男性が考えた秘策が、スマートフォンで位置情報を確認できる「AirTag」です。

被害に遭った男性:
「封がされている状態で、ここの隙間から入れた感じです。犯人には真っさらな状態に見えるように」

このAirTagを仕込んだおとりの段ボール箱を持ち去ろうとしたのが鷹沢被告で、位置情報をきっかけに逮捕へと繋がりました。

20日の初公判で起訴内容を認めた鷹沢被告。検察側は「ギャンブルなどで作った借金返済のため、盗んだ物をリサイクルショップで売り捌いた」とした上で、「配達員の制服を着て集荷のように見せかけ、周囲を欺いていた」と指摘しました。

被害男性の置き配を狙った理由について、弁護側から尋ねられた鷹沢被告はこう答えました。

<鷹沢被告>
「雨の日の翌日でも置き配がずっとあったから、1つ盗んでもバレないと思った」

AirTagを仕込んだ「おとり」から明らかになった犯行。

検察は最後に「被害者の努力が逮捕につながった」と付け加え、懲役1年6カ月を求刑しました。判決は6月27日に言い渡されます。