「忖度感覚で現金渡した」起訴内容認める…名張市職員が逮捕された贈収賄事件 贈賄側業者に懲役10カ月求刑

三重県の名張市が発注したコンサートホールの改修工事を巡る贈収賄事件で、贈賄側の業者の元社長に懲役10カ月が求刑されました。

起訴状などによりますと、水道工事会社の元社長・中嶋孝一被告(62)は2022年12月、名張市が発注したコンサートホールの改修工事を巡り、名張市の職員だった中西隆之被告(52)に現金18万円を渡した贈賄の罪に問われています。

20日の初公判で、中嶋被告は起訴内容を認めたうえで、「中西被告が高級ダウンベストを欲しがっていたので、忖度感覚で現金を渡した」と話しました。

検察側は「下請け業者に架空の工事代金を請求させて賄賂の金を捻出していて、巧妙で悪質な手口」などと指摘し、懲役10カ月を求刑しました。