地方の生活コストは本当に安いのか? – FPが地方に移り住んで感じたこと 第126回 道の駅だけじゃない! 海の駅にも行ってみよう

都心では物価が高いので、生活していくのが大変だ」または「地方は物価が安いので、生活費が都心に比べてあまりかからない」と世間で言われていることは、本当なのでしょうか。

お金の扱い方について、都心部と地方部では、違いがないのでしょうか。連載コラム「地方の生活コストは本当に安いのか?」では、ファイナンシャル・プランナーの高鷲佐織が、実際に東京と地方、両方の生活を経験して感じたことを交えながら、お金に関する情報などをお伝えいたします。

都心では多くの観光客でにぎわっているようですが、地方でも国内外問わずたくさんの観光客を見かけます。地方旅行では、多くの方が、車を使って遠出しているのではないでしょうか。地方では、「道の駅」が点在しています。午前中には駐車場がほぼ満車となる人気の「道の駅」もあります。では、「海の駅」があることをご存じでしょうか。今回は「海の駅」についてお伝えしたいと思います。

○■海の駅とは

海の駅とは、プレジャーボート(※1)による来訪者のために、「いつでも、誰でも、気軽に、安心して立ち寄り、利用でき、憩うことができる場所(港)」のことです。また、海の駅では、海からの入口としてビジターバース(※2)を用意しています。

もちろん、海上からの来訪者だけでなく、陸上からも気軽に海の駅を利用することができます。レンタルボードを備えている海の駅もあるので、海に出て釣りやクルージングを楽しむこともできます。レストランや宿泊施設、売店などを備えている施設もあるので、観光としても楽しめると思います。

海の駅の施設要件として、以下のものがあります。

【1】来訪者が利用できる船舶係留施設があること
【2】海の駅に関する情報提供などのためにガイドを配置していること
【3】来訪者が利用できるトイレを有すること

(※1)プレジャーボートとは、Pleasure(意味:楽しさ、喜び、娯楽など)とboatを組み合わせた言葉で、一般的にモーターボート、ヨット、水上オートバイ、手漕ぎボート等、海洋レクリエーションに使用される小型船舶の総称です。
(※2)ビジターバースとは、海からの来訪者のための一時係留施設のことです。

具体的にどんな「海の駅」があるか、見ていきましょう。

○■みうら・みさき海の駅

みうら・みさき海の駅サイトはこちら

○■くらしき・こじま海の駅

児島観光港詳細はこちら
児島観光港ビジターバースのご案内はこちら

○■ながさき海の駅

長崎サンセットマリーナの詳細はこちら
長崎サンセットマリーナ レストランの詳細はこちら

ほんの一部のみのご紹介でしたが、「海の駅」には、大きな産直売り場が併設されている所や、観光船やクルージングを楽しむ所、素敵なレストランが併設されている所など、それぞれ特徴があります。海の駅の情報は、下記のウェブサイトで日本全国の海の駅を検索することができます。マップによる検索や、テーマ・施設による検索もできますので、お出かけの際、海の駅に立ち寄ってみるのもよいのではないでしょうか。

海の駅ウェブサイト

高鷲佐織 たかわしさおり ファイナンシャル・プランナー(CFP 認定者)/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/DCプランナー1級。 資格の学校TACにて、FP講師として、教材の作成・校閲、講義に従事している。過去問分析を通じて学習者が苦手とする分野での、理解しやすい教材作りを心がけて、FP技能検定3級から1級までの教材などの作成・校閲を行っている。また、並行して資産形成や年金などの個人のお金に関する相談を行っている。一般社団法人理想の住まいと資金計画支援機構 FPスタッフ。 この著者の記事一覧はこちら