強盗の腕を掴んだ75歳店員が解雇 「立ち向かわない」ルールに反したと見なされ…

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18年間にわたって同じコンビニエンスストアで働いてきた75歳の女性が、不当な理由で解雇されたとして運営会社を訴えた。店には「犯罪者に立ち向かわない」というルールがあるが、女性がそれに反してしまったのだ。
『NEW YORK POST』や『Daily Mail』などの海外メディアが報じると、多くの人から運営会社に対する疑問の声が寄せられた。
2020年10月、アメリカ・コロラド州のガソリンスタンドに併設するコンビニエンスストアに、ナイフを持った男が現れた。
男はレジに立っていた女性店員に「タバコを1箱くれ」と頼んだが、店員は「解雇されるかもしれないから」と断ったという。すると男は無理矢理レジの奥へと押し入った。
その際、驚いた店員はとっさに男の手を掴んだが、男はそれを振りほどきタバコを持って逃走した。
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この事件が起こった数日後、店員はコンビニエンスストアの運営会社から解雇通知を受け取った。解雇の理由は、会社の「犯罪者を追いかけない、立ち向かわない」というルールに違反したからだ。
店には防犯カメラが設置されており、店員が強盗犯の要求を断って腕を掴んだ姿が捉えられていたという。ショックを受けた店員は、このほど運営会社を相手に不当解雇を訴えることを決意した。
今年で75歳になるこの店員は、18年間もこのコンビニエンスストアで勤務してきたという。
彼女は「誰かが(病欠の)電話をかけてきたら、私が最初に呼ばれる人だった」と話しており、強盗犯の腕に少し触れただけで解雇を言い渡されたことに、憤りを感じているようだ。
なお強盗犯は、店にいた客からの通報によって事件後すぐに警察に捕えられた。3年間の禁固刑の後、1年後に出所する予定だという。
この報道を見た人々からは、「強盗を止めようとしたことで解雇されるなんて悲しい」「ひどい。こんな会社は訴えられて当然」「この女性店員が勝訴することを願う」などとコメントが寄せられており、運営会社への非難と店員への擁護の声が相次いだ。
店員はすでに新たな職を見つけることができたそうだが、「自分を解雇したことが間違いだったと証明したい」と語っている。