元囚人が登校中の児童らを「元気に行っておいで」と激励 教員から感謝の声も

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違法薬物に依存し、長い刑務所暮らしも経験した男性。しかしある出来事がきっかけとなって完全に更生し、今では多くの子供たちを励ます「ハイタッチ活動」を展開し、注目を集めている。『News12 Brooklyn』などアメリカのメディアが伝えた。
アメリカで暮らすエディ・パボンさん(52)は、ほぼ毎朝通りに出て学校に向かう児童・生徒らに声をかけ、ハイタッチで見送っている。
エディさんは子供たちに駆け寄って「良い日を過ごすんだよ」と声をかけ、同伴する保護者がいればそちらにも元気いっぱいに挨拶する。
エディさんはこの運動を「素敵な1日を学校で過ごすためのハイタッチ(High five for a beautiful school day)」と名付け、地道に活動を続けてきた。
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エディさんは「ハイタッチし子供たちを見送ることで、ポジティブなエネルギーを与えることができる…僕はそう信じているんです」と語る。
また「このパワーを持って学校に行っておいで」「頑張って1日を乗り切るんだぞ」という思いで、子供たちに接しているという。
エディさんがこの活動を始めたのは、1年以上前のことだ。今では明るい表情で登校する子供も増え、学校の先生たちに感謝されることもあるそうだ。
陽気で明るいエディさんだが、決して順風満帆な人生を送ってきたわけではない。過去には車を何台も盗み、ドラッグを売るなどし逮捕され、人生の3分の1を刑務所で過ごしてきたのだ。
過去を振り返り「フェンタニル、それにヘロインにも手を出したんだ。俺には自制心がまるでなかったんだよ」「いつかはドラッグで命を落とすと思っていた」と明かした。
しかし今から4年前のこと、エディさんは依存症の知人に「俺は死ぬのを待つしかない身」と告白されて衝撃を受けた。実際にその直後に男性が死亡し、エディさんはやり直しを決意したという。
「こんな“クソみたいな物(ドラッグ)”に依存するのはもう終わりだ」と考え、子供たちを励まし笑顔にすることに喜びを見出すことにしたのだ。
「今日も学校で元気に頑張っておいで」。そんな言葉で子供を励ます活動がどんどん広がることを、エディさんは願っている。