元タクシー運転手が同僚を刺し重傷負わせる 「不倫で妻を奪った」と恨み募らせ

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「同僚が妻を奪った」と信じ、重傷を負わせた男。事件の経緯と「今も妻を愛している」という男のコメントを、『Thaiger』などタイのメディアが伝えた。
タイ・サムットプラーカーン県でタクシー運転手として働いていた男(36)が、同僚だったティーラポーンさん(45)を通りで刺すという事件が発生した。
左手と胸部を数回刺され倒れていたティーラポーンさんは致命傷は負っておらず、ほどなくして病院に救急搬送され手当を受けた。
すぐに捜査を開始した警察は、現場から約50メートルの場所でアルコールの瓶と血痕を発見。襲った男は立ち去ったあとで、見つけることはできなかった。
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たまたま事件を目撃した男性(25)は、ティーラポーンさんと一緒にいた男が店に入りアルコールの瓶を持って出てきたこと、またふたりが不倫について口論していたことなどを警察に伝えた。
男性によると二人はしばらく激しく言い争っていたというが、男がいきなり木の棒でティーラポーンさんを殴りつけるという展開に。ティーラポーンさんが反撃しようとしたところナイフを取り出し、いきなり刺して逃げたのだという。
警察に説明を求められたティーラポーンさんは、「あの男は僕の友人だったんです」と告白。事件が起こった日は「飲みに行こう」と誘われ一緒に外出したというが、徒歩で移動中に「俺の妻の不倫相手なのか」と聞かれ否定したのだという。
ティーラポーンさんの話を聞いた警察は、19日に事件当日一緒だったとされる男の身柄を確保した。
男は妻がティーラポーンさんと不倫していると主張し、「妻は4歳の娘を連れて出て行ったままで、どこにいるのかも分からない」「きっとティーラポーンさん宅にいる」などと語っている。
妻子を探すため仕事も辞めたという男はメディアの取材に応じ、「悪いことをしたのは事実だが、ティーラポーンさんに謝るつもりはない」と断言した。
また「妻には『まだ愛している』と伝えたい」「僕の帰りを待ってはくれないかもしれないが、娘を大事にしてやってほしい」「僕の欠点を受け継がせないでほしい」とも語っている。
今後、約10~15年の実刑判決が下されるとみられるこの男。現時点では「妻がこの件についてコメントした」という情報は確認できていない。