預かったピットブルが赤ちゃんの指を食いちぎる 育児放棄の母親が逮捕

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防犯の目的もあり、アメリカでは迫力のある番犬を飼っている民家が多い。犬たちは頭が良く飼い主にはあくまでも従順とされるが、乳幼児との相性となると個体差が大きいとも言われている。ましてや他人から預かった犬となると…。
アメリカで少し前、乳児が犠牲となる悲惨な咬傷事故が起きていたが、その母親が逮捕されたことを『Miami Herald』『610 WIOD』などが報じている。
2月14日、フロリダ州ポートシャーロットのアブレイド・アベニューにある民家で、ピットブルが生後3ヶ月の赤ちゃんの手に噛みつき、複数の指を食いちぎるという事故が起きた。
犬はジャンプし、赤ちゃんを守るサークルを飛び越えていたことがわかっている。
シャーロット郡保安官事務所の発表によると、赤ちゃんは大量出血のなかショアポイント・ヘルス・ポートシャーロット病院に搬送されたが、より大きなタンパ病院へ移され、治療を受けたという。
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この事故で、赤ちゃんは左手の3本の指を根本付近から失い、右手の2本の指も部分的に失った。そして今月16日、赤ちゃんの母親であるクロエ・ウィズニウスキー(21)が逮捕された。
聞き取りに対し、当初は「自分はシャワーを浴びていた」と説明していたクロエ被告だが、その後の調べで、当時じつは2階にひとりでいたことが明らかになったという。
クロエ被告は、このピットブルの正式な飼い主ではなかった。Facebookで知り合った相手から、「里親が見つかるまでの間」として前日の2月13日から預かっていたといい、そんななかでこの悲惨な咬傷事故が起きていた。
世間は今、ピットブルという犬種の獰猛さ、そして乳幼児がいる家庭に信頼関係が築かれていない犬を迎える危険性について、「この母親も預けた人も認識が甘すぎる」と批判している。
クロエ被告はいずれ法廷で、育児放棄、わが子を危険な状況にさらしていた罪、偽証などについて重罪に問われるとみられている。
郡保安官事務所はクロエ被告について、多幸感をもたらす大麻由来の向精神薬「テトラヒドロカンナビノール(THC)」の使用が尿検査で判明したと発表しているが、被告は「3~4日前に近所の家で食べたクッキーのせいだ」と主張している模様だ。