郵便局で夫婦の相談聞き…詐欺疑い通報、被害防ぐ 郵便局員・石郷岡さんに感謝状 東金署

電話de詐欺の被害を防止したとして、東金署(長嶋剛署長)は九十九里町の九十九里西野郵便局員、石郷岡陽子さん(46)に署長感謝状を贈った。
同署などによると、石郷岡さんは5月11日、現金引き出しの相談で窓口に訪れた夫婦=ともに80代、東金市=に応対。夫婦が「孫が仕事で不渡り手形をなくし、見つかったが1週間現金にできないのでその間だけ立て替えてほしいと言われた」と話したため、電話de詐欺を疑って同署に通報した。
夫婦は詐欺と信じなかったが、石郷岡さんが「会社のお金を個人で立て替えることはない」と重ねて伝え、同局長の若山豊さん(51)が孫の携帯電話番号を聞いて連絡し、詐欺だと気づいた。同署で「だまされたふり作戦」を行って同日、受け子の無職男(31)の逮捕にもつなげた。
石郷岡さんは「詐欺被害を防止できてうれしいし、安心している」と話した。