「還付金を振り込むので整理番号を入力してください」 …実は番号ではなく振り込み額 全国で年間370億円の特殊詐欺被害 知っておくべき手口とは

2022年、警察庁によりますと「オレオレ詐欺」や「還付金詐欺」などの特殊詐欺は全国で1万7,570件確認されていて、被害総額は約371億円にも上ります。中でも、還付金詐欺について、被害者はどういった経緯でお金を振り込んでしまうのでしょうか?
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ATMで振り込ませる還付金詐欺の手口を紹介します。ATMまで誘導されたあと、電話越しで犯人は次のように指示してきます。犯人「還付金を”振り込む”ので”振り込み”ボタンを押してください。続いて、整理番号『987765』と入力してください」ところがこれ、実際は”98万7765円を振り込む”という操作になってしまいます。落ち着いた状態であれば気付くのかもしれませんが、電話越しで指示された場合は気付きにくいのかもしれません。こうした”特殊詐欺”は手口が巧妙化していて、注意が必要です。
還付金詐欺の他に被害額が大きいものとして”キャッシュカード詐欺”というものがあります。
CBC
去年、最も被害額が大きかったのは東京で、2位は愛知県、3位に埼玉県が続きました。手口は以下の通りです。
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①「口座が悪用されている」という内容の電話がかかってきます。②すると、犯人は「危ないからキャッシュカードを確認する」などとかたり、自宅に来ます。③カードを確認する振りをして、「保護する必要があるので、封筒に暗証番号を書いたメモとカードを入れてください」などど指示してきます。その上で、「割り印が必要」などと言い、印鑑を取りに行っている間に犯人は暗証番号を確認し、さらにカードを偽物にすり替えるのです。④犯人は「手続きが完了するまで封筒は開けず、保管しておいてください」などと言って立ち去ります。そしてその後、本物のカードが使われ、現金が引き出されてしまうのです。何に注意すべきなのか、キーワードは「8割」です。■被害に遭うのは8割が高齢者です。■被害の約8割が固定電話の着信から始まるといわれています。■被害に遭った8割が「自分は大丈夫」と思っていた。是非、皆さんの大事な人と共有してください。