史上最年少の「六冠」達成へ好スタート。将棋の藤井聡太五冠(20)が八大タイトルの一つ「棋王(きおう)」戦の初戦に勝利。その第1局では思わぬ「珍事」も。(藤井五冠 棋王戦開幕式にて 長野市 4日)藤井五冠「棋王戦では前期までなかなか良い成績を残せていなかったので、今期挑戦することを嬉しく思っています」史上最年少「六冠」へ…ダブルタイトル戦中の藤井聡太五冠(20…の画像はこちら >>
5日長野市で始まった棋王戦五番勝負。
藤井聡太五冠にとって、棋王は、初挑戦のタイトルで、挑む相手は「棋王」11連覇がかかる渡辺明(わたなべあきら)二冠(38)。
実は、藤井五冠が去年王将のタイトルを奪取した相手も渡辺二冠。その王将初防衛をかけ、藤井五冠は羽生善治九段(52)の挑戦を受けていて、現在「ダブルタイトル戦」のさなかです。
王将を初防衛して5冠を維持し、この五番勝負で先に3勝して棋王のタイトルも獲得すれば、藤井五冠は史上最年少で六冠達成となります。その大事な初戦で、結果を予感させる珍事が。先手・後手を決める振り駒(ふりごま)の場面で。「振り直しです」
5枚の「歩」のうち3枚以上「歩」が出れば先手は渡辺二冠。「と金」が出れば藤井五冠が先手。ところが、1枚が立って同じ数となったため振り直しに…そして。
「振り直しです」なんと2回目も駒が立ち、ようやく3回目で藤井五冠の先手に。
それまで先手番では22連勝中と圧倒的な強さを誇る藤井五冠。勝利の女神も後押ししたのか、対局は午後7時過ぎ125手で藤井五冠が勝ち、六冠に向け好スタートを切りました。(藤井五冠)「盤面全体で戦いが起こって、どういう方針で指すのか一局を通して難しかった気がする。良いスタートが切れたかなと思うので、次局以降も精一杯頑張りたい」
CBC
一方、渡辺二冠は。「勝負どころがどこだったのかよくわからないままになってしまった。(第2局まで)2週間あるので仕切り直したい」冬の信州で行われた対局。勝負めしで藤井五冠が選んだ昼食は天ざる蕎麦と野菜サラダのセット(「信州そば定食」)おやつは「白玉ぜんざい」で体を温めながら糖分を補給したようです。
2022年の獲得賞金・対局料ランキングで初めて1位を獲得し史上最年少で1億円プレイヤーとなった藤井五冠。
最年少の六冠達成に向け、次回以降も注目されます。