悲劇から2年、見守り強化 八街児童5人死傷事故 可搬式オービスでの取り締まりも

八街市で下校中だった市立朝陽小児童5人が飲酒運転のトラックにはねられ死傷した事故は28日、発生から2年を迎えた。同日朝、学校前では通学時間帯に合わせて見守り活動を実施。教員や地域関係者のほか、同市を管轄する佐倉署員が参加し、子どもやドライバーの動きに目を光らせた。
「おはよう」「急がなくても大丈夫だよ」―。同校前の交差点2カ所では、教員や署員が1時間にわたり先を急ぐ児童に笑顔で声をかけながら見送っていた。
千葉県内39署では事故発生2年に合わせて26~30日、見守りなど各種取り組みを強化しており、同校周辺には同署員ら8人が駆け付けた。事故現場周辺では速度違反取り締まり装置「可搬式オービス」での取り締まりもあり、通学時間に1台が速度超過だったという。
見守り活動に参加した同署交通課の出口和久課長は「県警本部とも連携して、飲酒運転の取り締まりのほか、抑止に向けた啓発活動を地道に一つ一つ強化していきたい」と決意を話した。