6月県議会の代表質問が29日に行われ、福島第一原発事故の3つの検証を巡り、県が総括委員会を開かず独自で取りまとめを行うことに対して疑問の声が相次ぎました。
29日、県議会の代表質問で議題に上がったのは、県が進める福島第一原発事故の3つの検証についてです。
【未来にいがた 大渕健県議】
「専門家が総合的に検証して取りまとめを行うことは重要であると考えます」
3つの検証をとりまとめる総括委員会は議論の方向性を巡り県と前委員長の意見が一致せず、3月末で委員の任期が終了。先月、花角知事は総括委員会を開かない方針を示し、県は独自で取りまとめを始めています。
【リベラル新潟 重川隆広県議】
「学識経験者を介さないことによる、誤解や曲解が発生した場合の対応について、知事の発言は甘いと考えます」
代表質問では外部の有識者無しに総括するという県の方針を疑問視する声が相次ぎました。
【花角知事】
「各分野の専門家に客観的・化学的に検証して提出いただいた4つの報告書を矛盾等がないかの確認を含め取りまとめる作業です。この過程において誤解や曲解などが生じることはない」
また、花角知事は柏崎刈羽原発の再稼働について「3つの検証を取りまとめたのちに議論を始めたい」としています。