社会人が「スキルアップに役立つ」と思う資格ランキング、1位は? – 必要な勉強時間は150~2000時間

学研ホールディングスのグループ会社、ベンドの運営する資格Timesは6月28日、資格Timesが実施した「スキルアップに役立つと思う資格」「転職・昇格に役立つと思う資格」についてのアンケート調査の結果を発表した。調査は6月14日~20日、20代~50代の社会人1,500人を対象に行われた。

まず、スキルアップに役立つ資格についての質問では、「簿記」が727票で1位となった。

「簿記は年間60万人が受験する大人気の資格です。簿記では、会計の基本を学び、経営管理や経営に関する分析についての基本的な能力を身につけることができます。日商簿記は初級・3級・2級・1級の4種類が存在し、特に2級と1級は合格率の低い難関資格です」(同社)

「会社の利益などの数字に強くなるため、会社の経理部門での活躍が見込めるほか、営業職や企画職でも学んだことが役立ちます。取得することにより、職種に関わらず就職・転職の際に有利になります。また、家計管理のコツを理解したり、投資の仕組みが分かったりと、学習した内容は日常生活にも役立ちます」(同社)

取得に必要な勉強時間(同社調べ)は、以下の通り。

簿記3級:150~200時間
簿記2級:350~500時間
簿記1級:800~2000時間

2位は「FP(ファイナンシャルプランナー)」(666票)。FPは資産運用のプロフェッショナルであり、家計に関わる金融税制や不動産、保険まで幅広く学習する。受験者は、3級で年間10万人以上となっている。

取得に必要な勉強時間(同社調べ)は、以下の通り。

FP3級:約80時間
FP2級:150~300時間
FP1級:約500時間

3位は、「TOEIC」(622票)。英語を通じたコミュニケーション能力やビジネス現場で有用な英語力を評価する試験で、日本だけでなく世界各国で実施されている。必要な勉強時間は、目標スコア等により個人差あり。