機体はバラバラになるも「得るものはあるのでそれを生かせるように」2030年に宇宙旅行の実現目指すベンチャー企業が初めての飛行試験

2030年に宇宙旅行の実現を目指す名古屋のベンチャー企業が、実験機の飛行試験を行いました。思わぬ展開にも開発チームは前を向きます。
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全長約5メートルの機体。2030年に宇宙旅行の実現を目指す、名古屋市のPDエアロスペースが手がける無人の実験機です。目的は本格的な宇宙機の開発に向けて飛行データを集めること。6月28日、初の飛行試験が沖縄の下地島空港で行われました。
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(PDエアロスペース 緒川修治社長)「滑走路の真ん中から僕らの目の前くらいまでに機体が止まるはずです。かなりランディングは難しいので」機体の操縦はカメラの映像などを元に遠隔で行います。
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いよいよ飛行試験の開始。
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離陸は成功。順調に高度を上げていきます。しかし…
(無人機のパイロット)「ノーコントロール。今オートパイロット」機体からの通信が途絶え、自動操縦モードに切り替わりました。

機体は海に落下。飛行禁止エリアに突入するおそれから、エンジンが自動で停止しました。(PDエアロスペース 緒川修治社長)「良い報告ができなかったことについては、申し訳ない気持ちでいっぱいです」機体はバラバラに壊れたものの既に回収。人的被害もありませんでした。
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(PDエアロスペース 緒川修治社長)「やれることはやったし(飛行データから)得るものはあるのでそれを生かせるようにしていきたいと思う。ネガティブにとらえるのではなくてポジティブに」PDエアロスペースの宇宙への挑戦は続きます。