新潟県上越市で会社社長の男性が殺害された事件から7月1日で1カ月です。捜査関係者などへの取材で、現場から被害者のバッグが持ち去れていたことが分かりました。警察は強盗殺人の疑いを視野に犯人の行方を追っています。
【言い争いの声を聞いた人】
「窓開けていたんですけど、声は聞こえてきました。大きい声。なんか近所でけんかでもしているのかなって」
事件が起きたのは6月1日午後7時45分ごろ。上越市太貫の住宅のカーポートでこの家に住む自動車販売会社・社長中村礼治さん(62)が何者かに殺害されたのです。
中村さんの頭にはハンマーのようなもので複数回殴られなような痕があったため、警察は事件発生後、半月以上にわたって現場周辺の広い範囲に規制線を張り凶器などの捜索を行っていました。
【近所の人】
「凶器が見つからないというので、家の周りを見させてくれって、ぐるっと何回も」
事件から1日で1カ月がたちますが、凶器は見つからず、犯人の逮捕にも至っていません。警察による警戒活動も続き周辺の住民の不安な日々が続いています。
【近所の人】
「早い情報があって、目撃者もあって、防犯カメラもあってなので1週間もしくは10日ぐらいで解決するんじゃないかって安易な考えはありました」
「早く解決してもらえると、我々も正直安心するかなと思いますけど」
犯人の目的は一体なんだったのか?
捜査関係者への取材で事件現場からあるものが持ち去られていたことが新たにわかりました。
現場から持ち去れていたのは中村さんのセカンドバッグ。
このセカンドバッグを巡っては過去にも車上荒らしに盗まれる被害があったと言います。
【知人】
「結構、肌身離さずお金を持つ人なので、100万円くらいの金額は入れているみたいなことを聞きました」
今年4月には自宅の金庫を盗まれる被害にも遭っていた中村さん。
【知人】
「ちょこっとトラブルになっていたようなことは聞いていた。どんなトラブルなのか、大きなことなのか、小さなことなのか分からないですけども」
知人との金銭トラブルがあったという話もあり、警察は強盗殺人の疑いも視野に中村さんの交友関係など慎重に捜査を進めています。