「できません」じゃ済まされない! 婚活男性に立ちはだかる『意外な壁』とは?

婚活において、『料理ができること』は非常に重要です。かつては女性に求められるスキルだったかもしれませんが、令和の現在では男性にも求められています。
むしろ、料理ができる男性でなければ婚活のスタートラインにも立てないといっても過言ではありません。それはなぜなのでしょうか。
『横浜婚活サポート室』の斎藤まさ江先生にお話をうかがいました。斎藤先生はこれまでに千人以上の婚活をサポートし、247組を結婚に導いた実績を持つプロ中のプロです。
――婚活において、料理ができることが重要ポイントになる理由は?
簡単にいえば、共働きが当然になって、夫婦で家事分担をするのが当たり前だからです。
かつて料理は女性に求められるスキルでしたが、現在では、『料理ができる男性』でなければ、婚活のスタートラインに立てないというのが実情です。
――それはなぜか?
料理は必要な家事の中でもっとも重要なものです。人間は食べないと生きていけません。
掃除や洗濯は、「疲れたから後でしよう」と先送りできるかもしれませんが、食べることは先送りできません。子供ができてからも同じで、食べさせることが第一ですね。
また、料理は健康と直結していますし、家族で食事を取るという風景は幸せのイメージと直結しています。
ですから、料理ができるということは幸せと直結しているといえるのです。
料理ができるということは、家事の中で最重要のスキルがあることを意味しています。
※写真はイメージ
――料理ができることが重要なスキルになっている?
はい。それはほとんどの家庭が共働きになったということと関係しています。
婚活をしている男性に聞いてみると「女性にも働いてほしい」と共働きを希望する人がほとんどで、100%といってもいいほどです。
これについては婚活している女性にも誤解があって「結婚したら家庭に入れる。働かなくていいんだ」という人がいます。しかし、男性のほとんどすべてが共働き希望なので、そういう女性はマッチングしません。
――共働きを希望する男性が圧倒的に多い?
はい。特にコロナ禍によって増加しました。
――それはなぜか?
飲食店などサービス業で集客が行えず、廃業するなどがあって、危機感が広がったためだと思います。
「何が起こるか分からない」という危機感はとても大きくて、例えば年収が1200万円あるような高収入の公務員の男性でも共働きを希望する時代なのです。
『日本経済新聞』の2022年11月14日(夕刊)2面の記事によると、共働き夫婦の妻が行っている家事に要する時間は1日に178分、夫の場合は22分という結果が出ています。
これだけ差があって、その上、女性も働くというのは無理でしょう。分担して当然ですし、婚活を行っている女性が、料理ができる男性を求めるのは自然なことです。
続けて、斎藤先生は次のようにアドバイスします。
例えば、高収入の女医さんなどの場合でも、男性に求めるのは料理ができることといった家事のスキルを重視します。一般女性で共働きを行う女性であればなおさらです。
ですから、料理ができない男性は婚活のスタートラインにも立てないという現状になっているのです。
男女ともに料理ができて当然という時代であることを理解しなければ、婚活はうまくいきません。
※写真はイメージ
斎藤先生によれば、2023年現在、20代の若い世代ほど「男性と女性どちらも料理ができて当然」と考えているとのこと。
これは、若い世代ほど「両親共働きで当然」という環境で育っているからです。
幼い頃から、両親がお互いに分担して家事を行っている姿を見ているので、料理ができる父親は当然の存在。自分もそうなって至極当然と考えます。
ところが、40代、50代と年齢が上がるにつれ、男性の場合、「料理は女性が行うもの」という昔の固定概念があるため、婚活で支障になるとのこと。
※写真はイメージ
婚活は「相手に選ばれることを目指す活動」でもあるため、このような常識が身に付いた20代男性は女性から選ばれやすく、時代に合った常識がないほど選ばれにくくなるというわけです。
斎藤先生からは、「男女ともに料理ができて当然という認識の上で、それを上手にアピールするといいですね」とアドバイスをいだきました。
容姿は変えられませんし、性格も変えることは困難ですが、「おいしいご飯を作れます!」というのは自分の努力で達成できそうですよね。
また、努力して磨いたスキルは一生ものです。結婚してから円満な家庭を築くのに重要な要素となるので、男女ともに料理のスキルを上げたほうがいいですね。
料理ができることは、婚活における重要なスキルとのこと。昔は「男性の胃袋をつかめ」といわれましたが、男性にとっても「女性の胃袋をつかめ」な時代になっているのです。
「斎藤先生のアドバイスをもっと聞いてみたい!」という人は、『横浜婚活サポート室』のウェブサイトを覗いてみてくださいね。
横浜婚活サポート室
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