長岡市に住む60代の男性が今年3月中旬から6月上旬までの間に合わせて現金約2080万円をだまし取られました。警察は特殊詐欺被害として捜査しています。
今年3月中旬、男性のスマートフォンに実在する通信会社を称する「090」から始まる番号の送信元から利用料金に関する偽の問い合わせのショートメッセージがありました。
男性がメッセージに記載されていた「050」から始まる番号に電話をかけると、男から「男性のスマートフォンから発生したウイルスにより、多くの人たちが被害に遭った。被害の補償が必要になる」と、嘘の説明をされました。
その後、補償団体を名乗る男から「ウイルスに関する保険に入れば大丈夫」などと言われたほか、警視庁の警察官を名乗る男からも電話があったということです。
その後も様々な相手から複数回にわたり電話が続き、男性はそれぞれの電話で言われた嘘の内容を信じ込み、合計約40回、現金約2080万円を振り込んでしましました。
男性は複数個所のATMなどを利用して振り込んでいて、6月下旬に金融機関で振り込みをしようとした際、窓口に相談して被害に気が付いたということです。
男性はその後、自分で警察に被害を届け出ました。
《特殊詐欺の防犯ポイント》
犯人は言葉巧みに被害者をだまし、現金やキャッシュカードを取りに来る可能性があります。
・相手は詐欺のプロであることから、防犯機能付き電話機の設置や常に留守番電話に設定しておくなど、犯人からの電話に直接出ない対策を取ることを検討してください。
・電話でお金の話が出た時は、特殊詐欺を疑ってください。