プルプル足テビチ、コラーゲン120%! 乾燥している体を潤して <Tokyo沖縄めし>

Tokyo沖縄めし(18)はなはな 沖縄と和食
はいさい、今回は新橋に戻ってきました。この「Tokyo沖縄めし」の2店舗目に紹介した「たすと2」さんが、直線距離にして40メートル足らずのところに新装移転。場所は新橋のガード下で、通りから店内の様子が見えるから入りやすい。
前の場所は4階にあったので集客が悩みの種だったが、空き店舗が出たので、昨年末に突貫工事で開店にこぎつけた。
店名の「はなはな」は、沖縄で酒の席で乾杯するとき、とくに女性に多いが、「はなはな~」と発することに由来しているという。
店内は暖色系の柔らかな照明に包まれていて、落ち着ける雰囲気だ。中央に長テーブルがあり、10人以上が座れる。その両サイドにボックス席とテーブル席が配置されている。30人余り入れそうな空間だ。
女将の築島さん(中央)とトオルさ(左)、ガンちゃんこの店を切り盛りしているのは女将の築島みずえさん、トオルさん、料理長のガンちゃん。「たすと2」からお世話になっている3人です。その店を紹介した際にも説明したけど、みずえさんは那覇市生まれで、高校はクリスチャンスクールに通い、ロサンゼルスで働いていたので英語はペラペラ。日本語とウチナーグチのチャンプルー言葉にときどき、英語は混じっていく。
この店では、好きな音楽が流れる。トオルさんがこちらの好みに合わせてセレクトしてくれる。この日は、米国のロックグループ、「アメリカ」の名曲「名前のない馬」や「SISTER GOLDEN HAIR」、「YOU CAN DO MAGIC」が立て続けに流れて今夜は最高。そのあともドゥービー・ブラザースやキャロル・キングの曲が店内に広がった。酒を飲んでいて好きな音楽が流れると、酒もいっそううまくなる。
沖縄料理以外にも刺身に揚げ物などお酒に合うお品書きですインバウンドを想定した英語版メニューおすすめの料理以前の「たすと」のときからチャンプルー類や島ラッキョウ、海ブドウなど沖縄料理だけでなく、和の料理も出している。刺身にアジフライ、ちくわ磯辺揚げ、特上馬刺しまである。英語のメニューもあり、外国人観光客も利用できるよう工夫している。料理長のガンちゃんはご自身で釣った魚を提供することもある。この店では新作として「肉パリピー」や沖縄おでんなども提供している。なので、この二つを注文した。
定番オリオンシンプルイズベスト。ひき肉とピーマンの抜群の相性「肉パリピー」のピーは、ピーマンのピーだったのね。生のパリッとしたピーマンの上にひき肉をのせたおつまみらしいいで立ちである。ひと口ごとに、パリパリぴーちゃんの歯ごたえがいい。
そして、沖縄おでんがこれだ。大根、コンニャク、厚揚げ、たまご。そして、トロトロ豚足はぜひもの。女将の築島みずえさんは「レタスも入れたほうがいいかしら」と話していたが、たしかに沖縄のおでんで青菜といえば、レタスなのだ。それ、あったほうがいい。
沖縄風おでん盛り合わせ、大根やコンニャクに足テビチがごろり厚揚げ。だしを吸った揚げがうまいゆで卵足テビチとはいえ、味はあっさりと体にやさしい風味がある。大根にそのやさしさが染みていて、申し分ない。沖縄ではこういう料理を「クスイムン」と言う。「クスイ」は薬のこと。体にいい薬になるような料理。ここのおでんは薬膳料理ではないが、体中に元気の素が浸透する感じである。※個人的な意見です。
足テビチ、つまり豚足はプルプル。コラーゲン120%。寒さで体が乾燥しているからこれで潤ってほしい。
飲みやすい口当たりお酒はヘリオス酒造の「くら」。アルコール度数25度で口当たりよし、飲みやすい。これだけでは足りないので、やっぱりボトルをとろう。残波の黒で。
泡盛のなかで最も流通しているかもヒラメの刺身。透き通る白身泡盛いただくたびに注文してしまうタコの唐揚げ「残波」と来たら、残波岬の波濤の光景を思い浮かべつつ、魚介をいただこう。ヒラメの刺身とタコの唐揚げだ。深い意味はない。が、白身のコリコリの歯ごたえ、しょうゆとわさびのハーモニーは、魚好きにはたまらん。タコの唐揚げ、タコは噛めば噛むほど、甘くなる。海の幸、ばんざーい。
メニューには、イカスミ焼きそばや沖縄ナポリタンもある。次、訪れる時はどれかを食べよう。
店舗が新橋駅のガード下で通りからも店内が見えるので入りやすい。皆さんもぜひ足を運んでみてください。「はなはな」さん、クワッチーサビタン。

〈メモ〉
はなはな 沖縄と和食
〒105-0004 港区新橋3-25-15 JR高架下
Tel 03-5401-1381
営業時間 17:00~23:30(日曜休み)

女将の築島さん(中央)とトオルさ(左)、ガンちゃん”>沖縄料理以外にも刺身に揚げ物などお酒に合うお品書きです”>インバウンドを想定した英語版メニュー”>おすすめの料理”>定番オリオン”>シンプルイズベスト。ひき肉とピーマンの抜群の相性”>沖縄風おでん盛り合わせ、大根やコンニャクに足テビチがごろり”>厚揚げ。だしを吸った揚げがうまい”>ゆで卵”>足テビチ”>飲みやすい口当たり”>泡盛のなかで最も流通しているかも”>ヒラメの刺身。透き通る白身”>泡盛いただくたびに注文してしまうタコの唐揚げ”>