名古屋港でシステム障害が発生し、コンテナの積み下ろしができなくなっていて、警察はサイバー攻撃の可能性があるとみて捜査しています。
名古屋港管理組合によりますと、4日午前6時半ごろからコンテナターミナルでシステム障害が発生し、トレーラーへのコンテナの積み下ろしのほか、搬入や搬出の作業が止まっているということです。
システムは5か所ある名古屋港のターミナル全てに導入されていて、一部はシステムを使わずに手作業で運用していますが、復旧しなければ船舶の入港そのものが制限される可能性もあるということです。
障害の影響で、ターミナルの周辺では積み下ろしを待つトレーラーが渋滞しているほか、無人でコンテナを運ぶトラックも稼働していません。
名古屋港は、コンテナ貨物を含む総取扱量が21年連続で全国1位ですが、現在も復旧のメドはたっておらず、全国の物流に大きな影響が出るとみられています。
名古屋港を巡っては、去年2022年9月にも管理組合のサイトでアクセス障害があり、親ロシア派のハッカー集団が「サイバー攻撃をした」と犯行声明を出していました。
愛知県警は、今回もサイバー攻撃の可能性があるとみて捜査していますが、去年のものとは手口が異なるということです。