沖縄県大宜味村の旧塩屋小学校をメイン会場に、本島北部の地域芸術祭「やんばるアートフェスティバル2022-2023」(主催・同実行委員会)が開かれている。世界的に活躍する県内外のアーティストの作品を、北部3市村の公共施設や集落内に展示。絵画やオブジェ、映像作品、芭蕉布など多彩な芸術作品を楽しめる。入場無料。4月9日まで。(北部報道部・玉城日向子)
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■消費社会に問題投げかけ
会場は名護市、大宜味村、国頭村にあるホテルや商店街、公共施設など8施設。アートを通して、やんばるの自然の魅力や地球環境問題を伝えている。ピアスやイヤリング、キーホルダーを作るワークショップもある。
旧塩屋小では、アーティスト集団「Chim↑Pom from Smappa!Group」が、巨大なバルーンをごみ袋に見立てたアトラクションを置いた。設置場所を大きなごみ捨て場に変容させ、現代社会の消費や破棄などの流れを表した。
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県内で活動する芸術家も出展した。
■祖母との生活を絵に
那覇市に住む画家の湯浅要さん(28)の絵画は、国頭村の辺土名商店街に展示されている。認知症の祖母と生活する中で感じた時間軸の曖昧さを作品で表現した。「昨年に続き2回目の参加。多くの人に見てもらいたい」と呼びかけた。
旧塩屋小では、県内作家が作った工芸品なども購入できる。詳しくは同フェスのホームページから。やんばるアートフェスティバルホームページのURLは
https://yambaru-artfes.jp/