海のやっかいなもの、価値ある資源に変身 沖縄の高校生、地元企業を見学 「特性見い出せれば活用できる」

沖縄県内で大量に漂着した軽石の活用について学ぼうと、与勝高校の生徒4人が1月25日、うるま市の沖縄クリーン工業を訪れ、同社やリュウクス(うるま市)、レミックマルハチ(岐阜県)らが取り組んでいる軽石を使った漁礁製作について学んだ。
同校では「こうなってほしい未来×地域課題×SDGs」と題し、グループで地域課題の解決を目指して、調べ学習に取り組んでいる。今回参加した2年生の又吉杏樹さん、荷川取星南さん、新垣真彩さん、伊波橙子さの4人は軽石問題の解決を探る。
関連記事想像以上にきれい! 漁業者を悩ませていた軽石、驚きの変身 沖縄 | 沖縄タイムス+プラ・・・ 軽石の漂着で被害を受けた漁業者の支援に役立ててもらいたいと、琉球ガラス製造協同組合(松田英吉理事長)は12月20・・・www.okinawatimes.co.jp 生徒らは軽石をセメントなどと混ぜ合わせてコンクリートにして漁礁として利用することで、塩分や細かなごみ除去の必要がないことなど、軽石を使った漁礁の特長について説明を受けた。できた生コンクリートを型に入れる作業も体験した。
見学を終えた荷川取さんは「軽石はやっかいなものとして見られるが、特性やいい所を見い出すことで、その価値を資源として活用できると感じた」と感想。又吉さんは「軽石や廃棄物も地産地消で解決することが大事だと感じた。若い自分たちが発信することで、課題解決に貢献できることもあるかもしれない」と話した。(中部報道部・仲村時宇ラ)