将棋の藤井聡太七冠、地元・愛知県豊田市で「王位戦」の第一局が始まりました。 豊田市能楽堂で始まった王位戦七番勝負の第1局。藤井七冠は将棋の八大タイトル全制覇に向け、現在進行中の「棋聖戦」でも対戦する佐々木大地七段とのWタイトル戦の防衛が絶対条件です。
振り駒の結果、藤井七冠の先手で始まり、飛車先の歩を突くと佐々木七段が角の通り道を開け、前例の少ない将棋に誘導しました。 6日に開かれた前夜祭には大勢のファンが詰めかけ、いつもとは一味違うトークショー形式でした。Q.愛知県でも海外でも対局する時の心境や準備は変わらない?藤井七冠:「それは全然違います。先月、棋聖戦の第1局がベトナムのダナンであったんですけど、私自身海外に行くこと自体が初めてでしたし。今回は豊田市ということで、自宅からもすごく近いなじみのある所での対局になるので、安心感はすごくあります」 佐々木七段は車の街・豊田にちなんだ挨拶をしました。佐々木七段:「車の免許を取る際に視力が足りなくて、ちょうどメガネをかけ始めて勝率が上がったんですけど。1局目が車の街・豊田市ということで、これも何かの縁なのかなと思っております」 2人には地元の伝統工芸品・小原和紙のうちわが記念品としてプレゼントされました。
7日午前のおやつに、藤井七冠は「抹茶のテリーヌ」を、佐々木七段は「とよた抹茶ロール」を選択。
テリーヌを提供した「菓子工房シュヴァリエ」を取材すると…。菓子工房シュヴァリエの原代表:「冬季限定の商品になりまして、店頭には今ない状態です。藤井さん用に1個作ったかたちになります。まさか藤井さんに食べていただけるとは思ってなかったので」 藤井七冠が選んだ抹茶のテリーヌは冬季限定の商品。しかし早速の反響を受け、来週から数量限定で販売することを決めました。菓子工房シュヴァリエの原代表:「こじんまりとやっている店なので、作れる数量も限られます。できるだけ頑張りますけど、100個ぐらいできるかどうか」 また昼食は、藤井七冠が「飛騨牛のオムハッシュドビーフ」。
佐々木七段が「日間賀島産のタコ飯」と「そばを使った巻きずし」でした。
地元の逸品が集まった王位戦第1局。将棋の方は序盤を丁寧に指し進める展開となり、間もなく封じ手を迎えます。