ナイルは7月12日、Twitterの利用状況に関するアンケート調査を実施した。調査は2023年7月6日~7月10日、Twitterを毎日利用する全国の10代~60代以上の男女534人を対象に、スマートフォンユーザー向けアプリ情報メディア「Appliv(アプリヴ)」にて行われた。
イーロン・マスク氏による買収以降、Twitterの仕様変更が相次いでおり、今後の動向に引き続き注目が集まっている。7月1日(現地時間)には事前予告なしに一時的な閲覧制限が行われ、多くのユーザーに混乱を招いた。Applivでは2023年2月よりTwitterの利用状況に関する調査を実施しており、4月に続き3回目となる調査の結果を公開。
2023年4月の調査時点でTwitterを「毎日利用している(1日1回以上)」と回答した534人を対象に利用頻度を調査したところ、全体の94%が現在でも毎日利用していると回答。前回に引き続き9割以上と、ほぼ変わらない結果となった。
Twitter以外のSNS利用時間については、半数以上が変わらないと回答。一方で、他SNSを利用する時間が増えたのは、「とても増えた(7.7%)」と「まあまあ増えた(21.3%)」をあわせた29.0%。
Twitterに対する満足度を聞いてみたところ、「少し不満」が19.7%、「かなり不満」が6.0%と、25.7%が「不満」を感じていることが明らかになった。調査開始以降、最も高い結果となっている。
「SNSへの移行を検討したことがある」または「既に移行先SNSを利用している」と回答した人は全体の39.5%で、4月調査から6.0pt増となっており、引き続き増加傾向に。「検討したことはない」と回答したのは46.3%と前回調査から10.4pt減少し、過去最も少ない結果となった。他SNSへの移行を検討する人が少しずつ増加し続けている状況から、徐々に「Twitter離れ」が進んでいると考えられる。
他SNSへの移行を検討したことがある人の理由を尋ねたところ、最多は「サービスが有料化する可能性(25.3%)」だった。過去2回の調査でも1位に選ばれている。続く「サービスが終了する可能性(22.2%)」は、調査開始以来初めて20%を超えた。3番目は「新しい機能が使いづらい、好みではない(15.7%)」で、前回(8.1%)のほぼ2倍。これは、7月1日以降の仕様変更も要因の1つだと考えられる。
他SNSへの移行を検討したことがあるユーザー198人の移行先候補を調べたところ、1位は「Instagram(37.4%)」、2位は「LINE(16.2%)」と上位2サービスの順位は前回と同じ結果だった。
「Instagram」が10pt以上減り、3位以下のSNSで回答が割れていることから、移行検討者の移動が集中しているサービスはまだ無いと考えられる。
新興SNS「Bluesky」や「Misskey」と並び、Instagram版Twitterとして話題の「Threads(スレッズ)」も入っており、7月6日のサービス開始直後から移行先候補として選ばれている。
7月に行われた一時的な閲覧制限の影響を受け、どのような行動をとったのか質問したところ、制限を回避しようと何かしらの行動を取った人は全体の29.1%だった。
回避しようとした人のうち20.0%が「Twitter Blueに加入した(31人)」と回答しており、有料でもTwitterを継続利用したいと考えるユーザーは一定数いると考えられる。回答が多かった上位3つは、「サブアカウントで再度ログインした(69人)」、「ブラウザ版で利用した(69人)」「TweetDeckを利用した(53人)」だった。一方で、一時的な閲覧制限に対し「何もしていない」と回答した人は288人(53.9%)で、過半数を上回る結果となった。