若年層を中心に大麻による検挙者が急増…「誘われて」「興味本位で」が使用のきっかけ

営利目的で乾燥大麻を所持したとして、警視庁薬物銃器対策課は12日、大麻取締法違反の疑いで、東農大(東京都世田谷区)のボクシング部に所属する大学生の男(19)と、知人の職業不詳の男(19)を逮捕した。2人の認否を明らかにしていない。東農大は同日、逮捕を受け、同部を無期限の活動停止処分にした。
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近年、若年層を中心に大麻による検挙者が急増している。犯罪白書によると、大麻使用のきっかけや動機は「誘われて」「興味本位で」が最多。摘発者は30歳未満の若年層を中心に2014年以降、増加傾向が続いており、昨年は5342人となり、3年連続で5000人を超えた。覚醒罪などの違法薬物の摘発が横ばいの中、大麻が「ゲートウェー(入り口)ドラッグ」となっている。
インターネットでは、大麻について「害が少ない」「依存性がない」などの誤った情報が流布され、ツイッターなどのSNSでは、密売サイトなどの存在も確認されている。投稿の多くは隠語が使われ、大麻は「野菜」、覚醒剤は「アイス」などと表記。絵文字を使って勧誘する投稿もある。