「子供の大学進学」に向け教育費が足りない… 人気税理士が教える“3つの対策”

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YouTuberとしても活動する税理士・大河内薫氏が12日、“誰もが知るべきお金の基礎知識”を発信するブログ『マネリテ学園』を更新。「子供の大学進学が控えているのに、お金が貯まらない」という場合の対処法について解説した。
子供を育てる上で必要不可欠な教育費だが、例えば幼稚園から大学まですべて私立に通った場合にはおよそ2,000万円以上が必要ともいわれている。大学だけでも私立の場合500万円ほどかかるというが、そんな大金を一般家庭でさっと用意するのは大抵難しい。
そこで毎月コツコツと貯金をして我が子の将来に備えたいと考えるも、実際のところ毎月の収入のほとんどが住宅ローンや生活費に消えてしまい、なかなか貯まらないという人は多いのではないだろうか。
「お金が貯まらない、でも子供に進学を諦めさせたくない」そんな場合の対処法について、大河内氏が解説している。
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お金が貯まらない原因について、「毎月の収支を把握していない」「目標金額が決まっていない」「収入が低い」ことを挙げる大河内氏。そしてこれから貯められるようになる3つの方法を紹介している。
1つ目は「家計を見直す」こと。「何にいくら使っているのか」を把握するために家計簿をつけ、毎月決まった支払いがある「固定費」を見直すのだという。
固定費には住居費、光熱費、通信費、保険、サブスクや年会費、車の維持費などがあるが、例えばガス・電力会社の乗り換えや携帯電話のプラン変更、保険であれば相談サービスを利用するという手もある。
2つ目は「先取り貯金」。大河内氏によると「毎月余った金額を貯金する方法では、なかなか教育費が貯まらないので、強制的に貯金ができる“定期預金”や“財形貯蓄制度”を利用するのがおすすめ」だそう。
確かに先取り貯金し、そのお金を“ないもの”と考えて生活すればどうにかしてやりくりし、無駄遣いも減りそうだ。
一方で大河内氏は、せっかく貯めておいてもインフレが起きてお金の価値が下がる可能性や、普通の貯金ではお金が増えないことを指摘。そのため「先取り貯金の一環として、毎月一定額を投資に回すのも効果的です」としている。
そして最後は「副業や転職で収入を増やす」こと。そもそも収入が低い場合、削るものも削れないという可能性も…。そこで収入自体を増やす必要があるという。
クラウドソーシングなどを利用して副収入を得たり、収入アップを目指して転職したり、パートタイムであればフルタイムに変えるなど、「家族の状況を見ながら収入を増やせるように取り組んでいきましょう」と伝えている。
また、年間110万円以内の贈与であれば、基本的に贈与税がかからないので祖父母など身内に相談するのもアリとのこと。ほかに世帯収入や成績などの要件を満たした学生が受けられる「高等教育の就学支援新制度」というものもあるそう。
どうしても学費が足りない場合は、教育資金を「貸与」してもらえる奨学金制度を利用する、それでも足りない場合は保護者に対して「融資」される国の教育ローンを利用するという手段も残されているとのことだ。
ただし、国の教育ローンは利子のかかる「第二種奨学金」よりも高い利子が設定されているとのことなので利用には慎重な検討が必要だろう。