父親の遺産250万円を息子がナイトクラブ代に 母親が警察へ突き出し有罪判決

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親が「家族のために」と残した遺産を自分の娯楽のために使い込むなど、言語道断だ。このたびある男に有罪判決が下りたことを、シンガポールの『AsiaOne』や『Shin Min Daily News』が報じている。
問題の男は、シンガポールに住むムハンマド・ザカリア・ビン・ロスリ(31)。6日に行われた裁判で2件の窃盗罪を認め、懲役24週間の有罪判決が下された。
ムハンマド被告の父親は、数年前に他界。自身が亡くなる前に「家族の生活費に」と言って、専業主婦で稼ぎがなかった母親の銀行口座に遺産を残していた。
しかしある時、母親は口座の残高が1万2,000シンガポール・ドル(約126万円)しか入っていないことに気が付いたという。
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母親がムハンマド被告を問い詰めると、「ナイトクラブで遊ぶお金に使っていた」とすんなり白状した。
母親とはたびたび食料品や日用品の買い物に一緒に出かけ、ときには現金の引き出しを頼まれることもあったことから、ATMカードの場所と暗証番号を知っていたのだ。
こうしてムハンマド被告は、遊びに行く度に母親の口座から現金をこっそりと下ろしていたという。
その後、ムハンマド被告が2018年11月から2019年2月にかけ、37回にわたり計2万3,750シンガポール・ドル(約250万円)を引き出していたことが判明した。
被告と母親の間で、毎月1万円ずつ返済することで当初は合意していたものの、被告は次第に滞るようになった。そのため怒った母親が警察に相談し、逮捕に至ったという。
検察官は「母親は無職のため、生活費は夫の遺産に頼るしかなかった。ムハンマド被告の行いは計画的なもの」と主張している。
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