名古屋の東山動植物園に、トラやオランウータンなどを間近で見られる新しいエリアがオープンしました。
「毛並みの先まで鮮明に見えて」 トラが、オランウータンが、も…の画像はこちら >>
14日、東山動植物園にオープンした「アジアの熱帯雨林エリア」。絶滅が危惧されているトラやオランウータンなどを間近で観察できる工夫がされています。
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「空中チューブ」を移動するのは、3歳のスマトラトラの「アオ」。東山動植物園によりますと、来場者が見上げる形でこの至近距離から観察できるのは、国内ではここだけだということです。
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(来園者)「前のトラがいたところって太い鉄格子がはまっていて、日陰の場所だったりしたのであまりよく見えなかったり、写真撮るの苦労したんですよね。ここはものすごく見やすくて、いいところだと思います」「毛並みの先っぽまで鮮明に見えて、トラの迫力を感じました」
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スマトラトラは他にもう1頭。名前は「バユ」インドネシア語で「嵐」を意味しますが、現在16歳のメス。実は「アオ」の母親です。
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この新エリアのオープンに合わせ、6月26日に仙台市の八木山動物公園からやってきました。東山動植物園で、久しぶりに親子が揃いました。
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6月、八木山動物公園で開かれた「バユ」のお別れ会では、牛肉1.5キロがプレゼントされました。
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普段、食べている餌は馬肉ということで「バユ」にとっては特別なごちそうになりました。「バユ」はこれまでに3回の繁殖実績があり、オス3頭、メス2頭の母親です。訪れた人たちは写真を撮るなどして、別れを惜しみました。(来園者)「バユ、バイバイ」「寂しいですよね。行き先が東山で私の好きな動物園なので、絶対に会いに行こうと思う」
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2011年6月。バユは東日本大震災が起きた年にオランダから仙台にきたということで、その威厳ある姿が被災、した人たちを元気づけ「復興のシンボル」として愛されていました。東山には仙台から「バユ」の幸せを願う多くのメッセージが…。
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絶滅危惧種に指定されているスマトラトラは、国内の動物園が連携して繁殖を促す取り組みを行っています。バユもその取り組みの一環として、今回、東山にやってきました。
「アジアの熱帯雨林エリア」で注目されるのは、東山生まれのオランウータン2頭もそうです。
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メスの「ネオ」は53歳。園内での引っ越しは50年前に1回経験していますが、飼育スタッフは環境が変わることに神経をとがらせ、14日のオープンを迎えました。また、もう1頭のメスの「アキ」は現在38歳で、これから様子を見ながら引っ越しです。
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こちらは2006年に22歳の「アキ」が「お絵描き」に夢中になっている様子です。知能の高さが知られる「オランウータン」。いずれ新エリアで「アキ」と再会できるのが楽しみです。
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