オンラインゲームで出会った男女が不倫、夫を捨て子連れで男の元へ 不法入国で女ら逮捕

愛する人と一緒になるために、すべてを捨てて相手のもとへ…。そんな映画のワンシーンのような出来事が、インドで発生したようだ。

インド・ウッタルプラデーシュ州の住宅で、密入国したパキスタン人の女を警察が発見し、女をかくまった容疑でこの住宅に住むインド人の男、パキスタン人の女、女の子どもを逮捕した。海外ニュースサイト『BBC』『New York Times』などが7月6日までに報じた。

報道によると、2019年パキスタン・カラチに住む27歳の女は、人気の対戦型サバイバルシューティングゲームに参加。オンラインゲーム上で、女はとあるプレイヤーと出会ったという。女はそのプレイヤーと意気投合。交流の場をSNSに移して、2人は連絡を取り始めた。女が意気投合したプレイヤーは、インド・ウッタルプラデーシュ州に住む22歳の男だ。

>>ゲーム機を盗まれ激怒、元ルームメイトを包丁でメッタ刺し 男に終身刑判決<< 会話を重ねるごとに、2人は引かれ合ったようだ。しかし、女は既婚者で、4人の子どもがいる。女は夫と別居中だ。女がオンラインゲームに夢中になった2019年に、夫は仕事でサウジアラビアに転勤。以降夫はサウジアラビアに住んでいる。 男女の仲が進展したのは、2023年になってからだ。2023年3月、男女は実際に会うことに。2人はネパールの首都カトマンズで落ち合ったそうだ。同じホテルの部屋に宿泊して、1週間ほど密会を楽しんだという。その後、2人は再会を約束して、それぞれ帰国の途についた。 初めての出会いから2か月後の2023年5月、女は子ども4人を連れて、再びネパールへ。女はパキスタンに戻るつもりはなかった。住んでいた家を、夫に何も言わずに売り払い、インドに渡る資金を用意したという。女と子どもらが、どうやってネパールからインドに入国したのかは不明だが、密入国したようだ。 インド入国後、女らは男の住む家へ。男の家に着いた女らは、温かく迎え入れられた。のちに男がアパートを借りて、一緒に暮らし始めたという。同居生活が2か月続いたころ、インド警察が男女の前に現れたそうだ。男女は結婚するために、弁護士に相談。このときの弁護士が警察に通報した。警察は、不法滞在の疑いで女と子どもらを逮捕した。男と男の父親も、不法滞在者をかくまった容疑で逮捕された。 警察の取り調べでは、男女ともに容疑を認めている。女は「パキスタンに戻りたくない。彼を愛している。すべてを捨ててきた。彼と結婚させてほしい」などと話しているという。男も、「私たちを結婚させてほしい。家族を作りたい」などと懇願しているそうだ。捜査関係者によると、不法滞在で有罪となれば、2~3年の禁固刑となる。さらに、女と子どもは、パキスタンに強制送還される可能性が高いという。 このニュースが世界に広がると、ネット上では、「ゲームの世界でも出会いがあるのか」「純愛でも不倫はNG」「夫との仲を清算してからにしなさい」「恋は壁が多いほど燃え上がるもの」「強制送還されたら、名誉殺人で女は殺されそう」「恋愛体質の母親に振り回された子どもがかわいそう」「一番かわいそうなのは、出稼ぎ中の女の夫」といった声が上がった。 ほかに好きな人ができたとしても、その人と一緒になるために、すべてを投げ出して不法入国するのはいただけない。後先考えずに行動したために、女は自分の首を絞める結果となってしまった。 記事内の引用について PUBG: India-Pakistan gaming love story ends in jail(BBC)より https://www.bbc.com/news/world-asia-india-66117548 They Fell in Love in a Video Game. Now Both Are in Jail.(New York Times)より https://www.nytimes.com/2023/07/06/world/asia/pakistan-india-game-arrest.html