〈J1アルビ〉選手10人で鈴木の1点を死守!アウェーで札幌相手に貴重な勝ち点3【新潟】

サッカー明治安田生命J1リーグ・アルビレックス新潟15日、北海道コンサドーレ札幌と対戦。後半途中で退場者を出す苦しい展開になりますが、鈴木選手のあげた先制点を最後まで守り切り、アウェーで貴重な勝ち点3を手にしました。

雷雨のため延長前半で試合が中断した天皇杯のアウェー富山戦から中2日。厳しい日程のなか、アルビレックス新潟は北海道へ。

【アルビレックス新潟 松橋力蔵監督】
Q.コンディションは
「ベストとは言えないかもしれないですけど、それは言い訳になりませんので、今ある中で自分たちのベストを尽くすことに注力をしたい」

リーグ戦2試合ぶりの勝利を目指し臨んだ北海道コンサドーレ札幌との試合は、立ち上がり相手に押し込まれる展開に。序盤からゴール前で多くのチャンスを作られます。

一方、前線からの厳しいプレスにあい中々パスが回せないアルビ。松田や三戸など、速さのある選手を生かし突破を試みますが、中々シュートまで持ち込むことができません。

しかし、劣勢に立たされながらも、前半を何とか無失点で切り抜けたアルビ。後半は、アルビが攻撃のカギにあげている「ポケット」と呼ばれるペナルティエリア脇のスペースを活用しチャンスを作ります!

後半8分、高からボールを受けた星がワンタッチでそのポケットへパスを送り込むと、藤原が走り込みクロス!これに鈴木が合わせ先制に成功します!

【アルビレックス新潟 鈴木孝司選手】
「藤原選手が中盤との連携でうまくポケットをとってくれた。僕は中にいるだけでしたけど、いいポジションにいてしっかり蹴りこむことができてよかったです」

しかし、その6分後でした。新井が退場に。数的な不利となったアルビは交代カードを切り、守りを固めますが、ここまでリーグ得点数2位の札幌の猛攻を耐える時間が続きます。

ディフェンスに代え、高さのあるフォワードを投入するなど、攻撃の枚数を増やす札幌。

高さを生かした攻撃が増えるなか、先制点をアシストした藤原が身長差のある相手にしっかりと体ぶつけプレーを封じれば、強烈なミドルを小島が弾き、さらにはゴールポストも味方につけました。

ピンチをしのぐと、後半39分にはペナルティエリア手前で新潟市出身の長谷川が倒され、フリーキックのチャンスを得ます。ここはゴールとはなりませんでしたが、その後も選手が一人少ない状況のなか鈴木のもぎ取った1点を守り切ったアルビ。アウェーで貴重な勝ち点3を獲得しました。

【アルビレックス新潟 松橋力蔵監督】
「選手が一人少ないなかで難しい状況ではありましたけど、全員が”勝ち点3を取るんだ”という気迫を持って戦ってくれたと思います」

【アルビレックス新潟 鈴木孝司選手】
「誰が出ててもみんな戦力になるし、そういったところをきょうの試合でも見せれたと思うし、一つでも多く勝って上の順位行けるように頑張っていきたいと思います」

リーグ後半戦4試合が終わりましたが、失点はここまで神戸戦の1点のみ。リーグ前半戦は、序盤に失点し、守備を固める相手を崩せない展開が多くあったので改善した部分と言えそうです。

守備の改善とともに今回得点を挙げるのに成功したポケットの活用など、リーグを戦いながら確実に成長しているので今後の試合が楽しみです

勝ったアルビは勝ち点24で14位です。

アルビの次の試合は19日、雷雨で中断した天皇杯3回戦富山との試合の延長後半が、アウェーで午後7時から。リーグ戦は中断をはさんで8月5日、名古屋グランパスと対戦します。