12歳少女がビーバーに咬まれ狂犬病感染 キャンプではウイルス保有の動物に要警戒

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キャンプは行く場所によっては、野ウサギやリスのような可愛い小動物と出会えることがある。齧歯類には安易に近づいたり触れたりしないことが大切だが、時には動物のほうから人間に迫ってくることも…。
アメリカではこのたび、12歳の少女が動物に襲われ、狂犬病ウイルスに感染したという。『CBS News』『NBC News』などが報じ、人々に注意を呼び掛けている。
8日、アメリカ・ジョージア州北東部のラニアー湖に遊びに来ていた12歳の少女が、突然現れた野生のビーバーに脚を噛まれた。
ただちに病院に運ばれたが、検査で狂犬病ウイルスに感染していることが判明。「ヒト狂犬病免疫グロブリン」の投与を受けた。なお、ビーバーは現場で少女の父親が撲殺し、その後の検査で死骸から狂犬病ウイルスが検出されたという。
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ホール郡動物管理局およびジョージア州天然資源局野生生物資源課は、地元メディアに「ビーバーの体重は約23~25キロ。これほど大きい個体は見たことがない」などと説明している。
またジョージア州の野生生物に詳しい専門家は、「狩猟での乱獲を経て絶滅しかかっていたが、保護の成果が現れ、現在は頭数が再び増加している。ラニアー湖でビーバーが人間を襲ったというのは13年ぶりだ」と述べた。
狂犬病は、狂犬病ウイルスに感染した動物に噛まれる、ひっかかれるなどして唾液から感染する。野良犬ばかりかアライグマ、スカンク、コウモリ、キツネなどでも多数確認されている。
ヒトにおいては発熱、頭痛、全身のだるさなどが起き、不眠症、不安、幻覚やせん妄混乱、興奮、体の一部の麻痺など中枢神経症状を発症。唾液が増える一方で嚥下困難が起き、治療が行わなければ死に至るという。
この時期、ラニアー湖にはレジャーで訪れる人が多く、ホール郡動物管理局は狂犬病ウイルスを保有する動物がいることを警告するため、新しく看板を設置した。
また、地域住民に「異様な行動を見せる動物がいたら注意し、ただちに当局に通報してください」と呼びかけるとともに、自身のペットに必ず狂犬病ワクチンを接種するよう要請している。