熱中症対策は水分補給だけではダメ 塩分補給も重要で特に子どもは要注意 どのくらい塩分が失われる?

連日暑い日が続き熱中症への警戒が呼びかけられていますが、子供の熱中症対策について気になる研究結果があります。
横浜市東部病院の十河剛医師が、子供たちの塩分が不足することについて注意を促しているんです。十河医師は横浜市の公立小学校の協力を得て、小学5年生27人小学生の汗の量を測る実験を行いました。
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測定したのは6月。体育の授業を行ってる最中で、天気は曇りでした。気温は26.4℃、湿度は60%とそこまで暑い日ではなかったということですが、45分間の授業で、児童1人当たりの汗の量が平均で「289g」だったということです。この汗の中には梅干しなら1個、みそ汁なら1杯、スポーツドリンクなら1リットル分の塩分が含まれているという結果になったんです。
十河医師によりますと、これは6月の実験のためもっと汗をかき慣れた7月、8月には汗に混じる塩分の割合は減っていくそうなんですが、スポーツドリンクや食事などで適切な塩分補給が必要だということです。
塩分が失われたまま水分だけを補給すると、血液中の塩分・ミネラル濃度が低くなり、様々な熱中症の症状が現れます。水分だけを補給すると、かえって熱中症を発症させたり悪化させたりすることもあるということを覚えておくことが大切です。まだまだ暑い日が続きます。子どもの体調管理にはくれぐれもご注意ください。