7月19日の誕生日を迎え21歳となった将棋の藤井聡太七冠は、その前日の18日、20歳最後の日に棋聖のタイトルを防衛。前人未到の「八冠」に向かって突き進んでいます!
藤井聡太七冠「20歳最後の日」に棋聖のタイトル防衛 師匠の杉…の画像はこちら >>
(藤井聡太七冠)「防衛できたことを、とても嬉しく思っている。(棋聖戦の)内容を振り返ってみると、押されている将棋も多く、佐々木七段の強さを感じる場面も多くあった」
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18日、新潟市で行われた「棋聖戦」の第4局は、藤井聡太七冠と佐々木大地七段との一進一退の攻防戦。午後6時半すぎに藤井七冠が84手で勝利し「20歳最後の日」を棋聖4連覇で飾りました。
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(藤井聡太七冠)「そのこと(誕生日)を特別に意識していたわけではなかったが、最後まで集中して指せたのは良かったかな」
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対局後、師匠の杉本昌隆八段に聞きました!(大石邦彦アナウンサー)「今回の対局、どのように見ました?」(藤井七冠の師匠 杉本昌隆八段)「堂々の防衛だったかなと内容を見て思った。佐々木七段の得意な戦型を真正面から受け止めて、両手を広げて『好きなように来い』と受けて立つ指し回しが目立った。内容的に藤井七冠の方が読み勝っている将棋が多かった」(大石アナ)「まさに横綱相撲ということ?」(杉本八段)「あそこまで強い勝ち方ができる棋士は、現在の将棋界では藤井七冠くらいかもしれない」
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誕生日を迎えた弟子にプレゼントはするのか、師匠にズバリ聞いてみました。
藤井七冠の誕生日、師匠の杉本八段は東京で順位戦にのぞんでいます。(大石アナ)「誕生日には何か師匠からプレゼントは?」(杉本八段)「とりあえず自分の対局だから、基本的にそれどころではないという気がしているので、対局が終わって気が向いたら。あげる物がないから困る。本当に困る。自分が良い将棋を見せることがお祝いになるのかなと」
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以前藤井七冠は師匠について、こんなふうに語っていました!(藤井聡太七冠 ことし6月)「(順位戦で昇級した)師匠の姿を見て、来期頑張ろうという気持ちになれたので。そういう師匠の姿を見ることができたのが、今につながっているのかなと感じている」ところで、藤井七冠が誕生日前日(18日)の対局で食べた“おやつ”は、華やかなケーキでした。
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(プレジール 岡村克巳オーナー)「生クリームとスポンジの中に、イチゴなどを入れたものをバージョンアップしたケーキ。偶然と思うが誕生日と一緒になり、ビックリしている」
一方、18日の棋聖戦でもし藤井七冠が負けたら、次の第5局は名古屋・大須の万松寺で行われる予定でした。(万松寺 伊藤聖崇副住職 )「(対局の)放送を見て、歓声をあげたり悲鳴をあげたりしていた」お寺では、大広間を対局会場にしようと準備を始めるところでした。(万松寺 伊藤聖崇副住職 )「最終局まで来てほしかったというのが率直な感想」
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21歳になった藤井七冠。佐々木七段との戦いは、まだまだ続きます。
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(藤井聡太七冠)「まだ王位戦のシリーズも続いているし、王座戦では8月に挑戦者決定戦があるので、コンディションを整えて良い将棋が指せるように頑張っていきたい」(佐々木大地七段)「タイトル戦をこの夏はずっと指させていただいているので、良い将棋を指せるように精一杯頑張るしかない」次は7月25日から北海道・小樽市で行われる「王位戦」第3局。藤井七冠が勝って王位4連覇に王手をかけるか、注目です。