コロナ禍でキャンプをはじめとするアウトドアが注目され、ブームは今なお続いている。そんなアウトドアシーンで楽しむ日本酒をみなさんは知っているだろうか。今回は、アウトドアブランド「スノーピーク」と日本酒ブランド「久保田」がコラボレーションしてできたお酒「久保田 雪峰」を紹介していく。
○アウトドアで楽しむ日本酒
「久保田」を醸す朝日酒造とアウトドアブランド「スノーピーク」が、”アウトドアで楽しめる日本酒”をテーマに共同開発したのが「久保田 雪峰」(3,850円)である。
コンセプトは「たき火にあう日本酒」。”たき火”というワイルドシーンに合わせ、重く野性味のある味わいを実現するため、朝日酒造は伝統的な製法「山廃仕込み」を選んだという。自然の乳酸菌の力を生かした伝統的なつくり方は濃醇な味わいを生み出せる反面、通常よりも手間と時間がかかるんだとか。
そんな味わいと同様、ボトルデザインにもこだわりが! 「久保田」の代表的な和紙のラベルデザインとは異なり、本商品はマットな質感の漆黒ボトルに、艶のある「久保田」の文字が浮かびあがるスタイリッシュさが特徴的。
深い味わいとキレを視覚的にもイメージしたというボトルは、格調高く特別感を演出している。化粧箱も同じく黒に統一されており、その装いは贈り物としてもふさわしい。
○気になる味わいは?
まずは常温で一口。「久保田」の特徴であるキレは残しつつ、濃厚でどっしりとした旨味が口に広がる。シンプルに塩ゆでした枝豆やエイヒレなどのおつまみに、そのシャープで奥行きのある味わいがマッチする。
続いては、約40℃のぬる燗でトライ。豊かな香りが鼻を抜け、常温よりもコクが感じられる味に変化する。これに、塩・こしょうでシンプルに焼き上げた牛肉が相性抜群。深みのあるしっかりした旨みがワイルドな肉をも受け止める。
単体でも魅力的だが、懐の深いこの酒には、ジューシーな肉料理や塩っ気がきいたおつまみを合わせるのがおすすめだ。また、冬や涼しい山の中であれば熱燗にしていただくのもアリだろう。
ちなみに夜をイメージした「久保田 雪峰」には、対となる昼をイメージした「爽醸 久保田 雪峰」という酒もある。気になる方はぜひ、2つともチェックしてみてほしい。