19日、中部国際空港沖の埋め立て工事を巡る贈収賄事件の裁判で、国交省の元所長が起訴内容を否認しました。
中部地方整備局名古屋港湾事務所の元所長・藤田亨被告(61)は、2020年から2022年にかけて、埋め立て工事の入札で便宜を図る見返りに、知人との飲食代およそ52万円を業者に肩代わりさせた収賄などの罪に問われています。
19日の裁判で、藤田被告は「業者が個人で支払っていると思っていて、賄賂だとは思っていませんでした」などと起訴内容を否認しました。
検察側は「業者は入札予定価格などを教えてもらった見返りとして、藤田被告らの食事代を支払っていた」などと犯行の経緯を説明しました。