千葉市に479万円の賠償命令 市が管理「サイクリングコース」で自転車転倒 溝に前輪はまる、手を骨折 千葉地裁

千葉市が管理する「花見川サイクリングコース」を自転車で走行中、道路脇の溝に前輪がはまって転倒し手を骨折するなどしたとして、利用者が損害賠償を求めた訴訟で、千葉地裁は20日までに、市に約479万円の支払いを命じた。同コースが安全性を欠いていたと認められた。
利用者は2021年3月、花見川区内で同コースを走行中、対向の自転車とすれ違うため、コースの左側に寄った際に幅約2・9センチ、深さと長さ約10センチの溝に前輪がはまって転倒し、負傷した。
判決では、「車輪の幅によっては、溝にはまって事故が発生することも想定される。サイクリングコースとして通常有すべき安全性を欠いていたと認められる」とされた。
市公園緑地部長は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とコメントした。