糸魚川市の海岸に7日、大量のイワシが打ち上げられ地元の人を驚かせています。原因不明の大量漂着…新潟県は回収作業を進めていますが見かけても触らないよう呼びかけています。
【飛田厚史アナウンサー】
「海岸一面を覆う大量のイワシ。波によって打ち上げられ、膝の高さまで積みあがっている」
海岸を埋め尽くすのは大量のイワシ…7日午前9時ごろ糸魚川市筒石漁港に「大量にイワシが打ち上げられている」と、糸魚川市から県の糸魚川地域振興局に連絡が入りました。
イワシは6日夜から7日朝までに漂着したとみられていて、幅約300mにわたって散乱。とくに防波堤付近の海岸は約100mにわたってイワシで埋め尽くされていました。
【オーストラリアから訪れた人】
「ソーアメイジング、アイムサッド」
県は午前9時ごろから60人態勢で回収作業を開始しましたが…
【作業員】
「気持ち悪いです。大変です」
イワシを漂着物として焼却処分する際、処理施設を傷めないように砂を落とす必要があり、作業は難航…。県は漂着したイワシは、少なくとも1万匹に上るとみていて、処分には多額の費用もかかる見込みです。
【糸魚川地域振興局 地域整備部 五十嵐正巳 副部長】
「ひょっとしたら1000万円近くなってしまうかもしれない」
原因はわかっていませんが…
【漁港の漁師】
「きのう(7日)はすごいイルカだった」
上越市立水族博物館うみがたりによりますと、自然界では、魚の群れが捕食しようとするイルカに、海岸まで追い込まれたり冬の水温低下で死んだりして、打ち上げられる例もあるということです。
詳しい原因は不明ですが、気になるのは…
【イワシを見に来た人】
「食べられるのかなと思う」
【糸魚川地域振興局 地域整備部 五十嵐正巳 副部長】
「持って帰って食べるのは控えていただきたい」
イワシの死因がわかっておらず、腐敗の心配もあることから、県はイワシを持ち帰らないよう呼びかけるとともに、速やかに回収作業を終える考えです。