祖父母が孫を殴殺し逮捕 隣人らは「被害者の姿を見たこともなかった」

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孫を預かって世話をしていた祖父母が凶行に及び、孫を死なせるという悲惨な事件が発生した。経緯と近隣住民の声を、『ABC7 Chicago』などアメリカのメディアが伝えている。
先日、アメリカ・イリノイ州で暮らす男(62)が「孫娘を殴っていたら、ぐったりして反応しなくなった」と自ら通報した。
救急隊が男の自宅に駆けつけたところ、孫ジェイダ・ムーアちゃん(5)が居間のソファで裸のまま横たわっていた。救急隊の呼びかけにも全く反応せずヘリで救急搬送されたが、病院で息を引き取った。
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検視局の報告によると、ジェイダちゃんの全身に打撲傷・擦り傷などが残っていたとのこと。その結果から、当局は「児童虐待があった」「ジェイダちゃんはそれによる複数の傷が原因で亡くなった」と判断し、殺人事件と断定した。
傷のいくつかはひどい状態で、交通事故の被害者にみられるような深刻なものもあった。脳と頭蓋骨の間の部分が出血していたことも、検視で明らかになっている。
虐待に及んでいた男とその妻(57)は、「ベルトや靴、素手で殴るなどして孫を痛めつけていた」と話している。
隣人はこの事件に驚き、「(亡くなった)女の子の姿を見たこともありませんでした」「ご主人のほうはよくうちの手伝いをしてくれました」「夫婦そろって愛想は良かったんです」と話した。
別の隣人も「関係者すべてのために祈るしかできません」「残念でなりません」と述べている。
男とその妻は、4月5日にジェイダちゃんを引き取り世話をするようになった。ジェイダちゃんの母親はジョージア州で暮らしているが理想的な家庭環境ではなかったため、「生活状況が改善するまで」という条件で預かったのだ。
しかしその約1ヶ月後、二人は大便をもらすジェイダちゃんにキレて身体的虐待を加えるように。それがエスカレートした結果、ジェイダちゃんを死なせてしまったとみられている。