どんどん暑さが増してきて、気が付けば7月ももう下旬。連日、厳しい暑さを伝えるニュースが耳目を集めています。
電気代が高騰するなか、エアコンの温度設定は家計のやりくりにも響く重要な項目です。エアコンの温度を下げすぎず快適に過ごすには、設定温度を何度にすればいいのでしょうか。
この記事では、環境省が推進する「COOL CHOICE」から、夏を快適に過ごすためのポイントを紹介します。
いつの頃からか耳にするようになった「28℃」ですが、エアコンの設定温度だと思っている人は多いのではないでしょうか。実はこの温度は、エアコンの設定温度ではなく「室温」の目安を指しています。
ですから、あくまで28℃は1つの基準。そこから自分の体調などに合わせて調節していくのがよいでしょう。
そして、この「28℃」で快適に過ごせる軽装や取り組みが、環境省が推進するCOOLBIZです。
日本の多くの地域は、夏は雨が多く冬は寒いという温暖湿潤気候に区分されます。梅雨や熱帯低気圧の影響を受ける夏は湿度が高く、蒸し暑くなるのが特徴です。
COOL CHOICEによると、湿度の管理を適切に行うことで、冷房の設定温度を下げすぎることなく、涼しく快適に過ごせるのだとか。温度と湿度の関係を以下のように説明しています。
また、気にしている人は少ないかもしれませんが、温度と同じくらい大切な要素が、「湿度」です。
この2つは、常にセットだと思ってください。湿度が高すぎると、設定温度が低くても不快に感じてしまうこともあります。ちなみに、快適に過ごせる湿度は55~65%とされています。
環境省 ーより引用
確かに、気温が高くてもカラッとした日だと、過ごしやすく感じますよね。室内の環境づくりにも、湿度コントロールが重要なのも頷けます。
環境省が全国の20代~60代の男女1千342名を対象に実施した調査によると、「室温28℃でも、湿度を下げれば快適だ」と答えたのは60.1%にものぼりました。
エアコンの温度を下げているのに涼しいと感じないという場合は、部屋の湿度に注目してみましょう。湿度を下げる方法としては、エアコンのドライ機能を使う、木炭や新聞紙を部屋に置くなどがあります。木炭や新聞紙は電気を使わないため、お財布にも優しくエコな方法です。
部屋の湿度を管理できれば、今までよりも高い設定温度で過ごせるようになるかもしれません。しかし、室温28℃はあくまでも目安です。日当たりや建物の構造などを考慮して、快適な空間を作りましょう。
最近では、湿度計が付いた温度計も売られています。快適な温度管理のために、購入してみてはいかがでしょうか。
[文・構成/grape編集部]