気温と湿度が高くなる夏は食中毒が多く発生します。お弁当の場合、作ってからかなり時間が経過してから食べることもあるため、食中毒のリスクが高まります。お弁当を傷めないようにしっかり対策しましょう。
夏のお弁当作りは食中毒が心配ですが、しっかり対策すれば食中毒のリスクも減らすことができます。
夏のお弁当のNG例と傷めないコツを教えてくれるのは、Instagramで家事がラクになる裏技を投稿しているとっこ(tocco.kurashi)さんです。
とっこさんは、夏のお弁当作りの注意点として、「保冷剤」「梅干し」「ハム」「ソース」の4つを取り上げて紹介しています。
お弁当に保冷剤を入れておく場合、お弁当箱の上か下どちらに入れた方がいいか迷う人もいるでしょう。
保冷剤の冷気は空気よりも重たく上から下へ流れるため、保冷剤をお弁当箱の下に入れると、冷気は底に溜まったままになってしまいます。
そのため、保冷剤はお弁当箱の「上」に置きましょう。こうすることで、2段式のお弁当箱も上から下の段へ冷気が流れるため全体的に冷やすことができます。
梅干しは殺菌・防腐効果があり「お弁当に入れておくと傷みにくい」と昔からいわれています。
しかし、近年の減塩ブームにより、スーパーで販売されている梅干しのほとんどが塩分控えめになっています。塩分濃度の低い梅干しでは、殺菌・防腐効果があまり期待できないので、お弁当に入れる梅干しは塩分高めのものを選びましょう。
梅干しには殺菌効果や防腐効果がありますが、梅干しの塩分が防腐効果を発揮するのは「塩分が触れている部分だけ」です。そのため、おにぎりに梅干しを入れても傷みにくくなるのは梅干しが入っている中心部分のみで、梅干しに接していない外側部分の傷みやすさは通常のご飯と同じです。
2nd Kitchen ーより引用
また、塩分高めの梅干しを使っても、殺菌・防腐効果を発揮するのは梅干しが接している部分だけです。つまり、梅干しをご飯の真ん中にのせるだけでは効果がないということです。
そのため、梅干しは細かく刻んでご飯全体に行き渡るように混ぜ込むことをおすすめします。
ハムは加熱しなくても食べられるので、冷蔵庫から出してそのままお弁当に使う人も多いでしょう。しかし、加熱せずに食べてもよいというのは、10度以下で保存した場合です。
火を通さなくても食べられるハムやかまぼこなども、できるだけ加熱料理をするようにしましょう。
農林水産省 ーより引用
お弁当を冷蔵庫や涼しい場所で保管できるならよいかもしれませんが、常温で保管する場合は食中毒の原因になるので加熱してからお弁当に入れましょう。
また、ハム以外にも、生で食べられるウインナーやかまぼこ、ちくわなどにも注意してください。
揚げ物などのおかずにソースをかけてお弁当に入れると、塩分によっておかずから水分が出て傷みやすくなります。
ソース類は別容器に入れて、食べる時にかけるようにしましょう。
とっこさんは容器を使わずに、ラップでソースを包んで輪ゴムでとめて、お弁当に添えているようです。ソースをかける時は、爪楊枝でプチっと刺しておかずにかけます。便利で楽しいアイデアですね。
夏場のお弁当作りも安心して食べられるように、しっかりと食中毒対策してくださいね。
[文・構成/grape編集部]