「お別れ会・偲ぶ会」開催費用、法人・団体は300万円以上、個人開催では?

ハウスボートクラブは7月20日、「お別れ会・偲ぶ会に関する調査(2023年)」の結果を発表した。同調査は、7月4日~11日、お別れ会プロデュース「Story」にて2021年1月~2023年6月までにお別れ会を開催した57組を対象に、個別ヒアリングで行った。

お別れ会の主催者は、「家族主催」が47.4%、「会社主催」が43.9%だった。家族主催は前回より5.4%、「会社」は前回よりも5.9%アップしている。

故人の年齢について聞くと、50~70代がメインで前回調査と変わらなかった。最も若い故人の年齢は22歳、最高齢では101歳だった。役職は「創業者」「社長」が最も多くなっている。個人が主催する場合は、故人が「夫」という結果が最も多く、続いて「父」だった。性別は全体の80.7%が男性で、働き盛りから定年退職前後にかけ、社会的な地位や、つながりの広い人が個人・法人問わずお別れ会の主役となるケースが多いことがわかった。

逝去から開催日までの日数は、前回は日数平均が162日で、全体の58%が逝去から三カ月以内での開催という結果だったが、今回は平均日数が209日となり、前回より47日長く、三カ月以内での実施は全体の約33%に留まった。最も多かったのは逝去から「半年以内」の開催(27.5%)で、「一年以上」(17.6%)のケースは前回よりも10.6%増えた。

開催場所は、個人開催・法人開催ともに、「ホテル」(54.4%)が最も多かった。飲食が前提となるカフェやレストランでの開催は若干の減少が見られたが、2022年の夏以降、徐々に利用数が戻りつつある。

参加人数は、全体で「200人以上」(29.8%)が最も多く、そのうちの76.4%が法人・団体主催のお別れ会だった。個人開催の場合、最も人数が多かったケースは400名で、10名以下の少人数で開催したケースもあった。全体平均は169名と前回より59%アップしているが、個人開催の場合は平均82名で、全体の62%は70名未満での開催だった。

食事スタイルは、コロナ禍中の開催ということもあり、「食事なし」(47.4%)が最も多かった。前回より43.1%と大幅に増加している。「飲み物のみ」というスタイルも7.0%見られた。

開催にかかった費用は、個人主催の場合は50~100万円、法人主催の場合は300万円以上が最多だった。全体平均は261万4,178円と前回調査よりも大きく上昇しているが、法人主催の大規模な会が開催されたことにより、平均値が引き上げられたことが大きな要因となっている(法人主催は375万5,806円で、前回よりも約160万の増加)。

会費制について聞くと、「会費あり」は前回58%であったが、今回は26.3%と大きく減少した。コロナ禍で食事を振舞わない会が増加したことや、大規模な社葬(法人主催の会)の比率が増加したことが要因と考えられる。