コカ・コーラ×キリンがコラボした「い・ろ・は・す」「アクエリアス」など免疫ケアシリーズが発売へ

日本コカ・コーラは3月6日より、北海道、北陸、長野エリアにてキリンホールディングスの独自素材「プラズマ乳酸菌」を配合した「い・ろ・は・す」「アクエリアス」「ミニッツメイド」「ジョージア」の免疫ケアシリーズを発売する。ゆくゆくは全国に販路を拡大する構えだ。担当者は「より多くの人に免疫ケアを習慣化するきっかけを提供したい」とアピールした。

○■免疫ケアシリーズの特徴は?

日本コカ・コーラから新発売となるのは、健康な人の免疫機能をサポートするプラズマ乳酸菌が1,000億個配合された免疫ケアシリーズ全4ブランド。

「い・ろ・は・す プラズマ乳酸菌 免疫ケア」は、りんごフレーバーの清涼飲料水。540mlで146円。北海道で販売する。

「アクエリアス プラズマ乳酸菌 免疫ケア」は、カロリー控えめのヨーグルトフレーバーの清涼飲料水。500mlで168円。北海道、北陸(富山県、石川県、福井県)、長野県の一部の自動販売機で販売する。

「ミニッツメイド プラズマ乳酸菌 免疫ケア」は、25%りんご果汁入り飲料。280mlで140円。北海道、北陸(富山県、石川県、福井県)、長野県の一部の自動販売機で販売する。

「ジョージア プラズマ乳酸菌 免疫ケア」は、砂糖の代わりに北海道生クリームを使用したカフェラテ。280mlで149円。北海道で販売する。

冒頭、登壇した日本コカ・コーラ マーケティング本部の向江一将氏は「免疫を訴求する機能性表示食品市場は、この3年間で売上推移が+189%の118億円規模になるなど、大きく成長しました」と説明。その理由として、消費者の免疫対策への意識が向上したこと、コロナ禍による環境変化があったこと、免疫訴求商品の数も増加したこと、を挙げる。

そのうえで「免疫維持の重要さは理解してもらえても、習慣化するのが難しいのも事実。免疫ケアをうたった商品は数あれど、忙しい、飽きる、美味しくない、こうした理由で続かない、という声も多く寄せられています」と向江氏。そこで日本コカ・コーラでは、親しみのあるいつもの飲料ブランドで提供する、飲みやすく美味しいため毎日続けられる、選べる4種類のラインナップを用意する、健康な人の免疫維持をサポートしていく、という4つのポイントにこだわって新商品を開発した。

一方でキリンホールディングス ヘルスサイエンス事業部の藤原大介氏は、プラズマ乳酸菌について「キリンが2012年に世界で初めて発見しました。ほかの乳酸菌とは違い、免疫の司令塔(プラズマサイトイド樹状細胞)を直接活性化できるのが特徴です」と説明。NK細胞、キラーT細胞、B細胞、ヘルパーT細胞といった免疫細胞全体を活性化することで健康な免疫維持がかなう、と解説した。

日本コカ・コーラの向江氏は、ターゲット消費者について「コアターゲットは30~40代の働く男女ですが、免疫ケアの意識が高く、日々なんらかの手段で乳酸菌を摂取している若者から、責任世代、そしてシニア層に至るまで、幅広いかたに向けて商品を提供していきたい。消費者の皆さんの健康課題を少しでも解決できれば幸いです」と説明した。

質疑応答で記者から、競合するキリンとタッグを組んだ背景について聞かれた向江氏は「これまで両社とも、消費者のかたが直面している悩みに真摯に向き合ってきました。今回は、免疫維持を習慣化できれば社会にとっても価値があるんじゃないか、という熱い思いで共感しまして、両社によるプロジェクトがスタートしました」と回答。一部の量販店では、日本コカ・コーラの免疫ケアシリーズとキリンビバレッジのプラズマ乳酸菌入り飲料を並べ、消費者に免疫ケアの大切さを訴求するような販売方法もあるのでは、と話していた。

近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら