藤井聡太七冠を生んだ杉本昌隆一門 杉本八段の師匠から伝わる一門の大切な教え「棋士がめしを食えるのは…」

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藤井聡太七冠を生み出した「杉本一門」は顔ぶれが個性的で、とにかくユニークなんです。
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こちらをご覧いただきましょう。姉弟子にあたる室田伊緒女流二段(34)は、女子高校生棋士として大きな話題にもなりました。そして、兄弟子にあたるのが齊藤裕也四段(26)になります。ちなみに中澤沙耶女流二段(27)と室田さんは年齢的にも上なので、子供の頃の藤井七冠のことを「そうちゃん」と呼んでいて、今は「藤井くん」と呼んでいるということです。そして、妹弟子が今井絢女流1級ということになるんですね。では一門で一体どんなことをするのかということなんですが、過去に取材をしていますので、ご覧いただきましょう。
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こちらは杉本さんの研究室になります。正月早々、みんな集まって「書き初め」ならぬ「指し初め」というのを行うんですね。
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一門のメンバーが集まって「ことしは将棋みんなで頑張るぞ」と結束を固める一日といってもいい訳なんですね。
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ところで最近、華々しい舞台で一門が集ったのは、2019年の杉本師匠の昇段パーティーの時でした。藤井さんも師匠に花束を渡して、この時のコメントがユニークでした。
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(当時の藤井七冠)「自分が奨励会に入った時から、すごくお世話になっています。自分が成長できたのは師匠のおかげだと思っていて、この舞台で花束を贈ることができて、とてもうれしい」
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(当時の杉本師匠)「彼も非常に、お世辞が上手くなったなと。でも大変うれしく思います」もう2人とも漫才師のように息がピッタリでした。
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では、その杉本一門には、どんな教えがあるのかということを杉本師匠にお聞きしましたら、こういう教えなのだそうです。「棋士がめしを食えるのは勝つからではなくファンがいるからだ」。これは杉本さんの師匠の板谷九段からの教えということです。
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ちょっと意外ではないですか。将棋の戦法に関することとか心構えなのかと思っていたら、こういうことなんですね。ですが藤井七冠のコメントを見ると、やっぱりファンサービス、ファンを大事にしているなということが垣間見えますから、この教えがしっかり生きているということが言えるんだと思います。