母を亡くした幼稚園児が卒園式でスピーチ 愛情と感謝に満ちた言葉に父親は感無量

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突然の火災で大好きだった母親を亡くし、転園も経験。悲しみを乗り越えグンと成長した男の子の素晴らしいスピーチについて、『Good Morning America』などが伝えた。
アメリカ・ミシガン州で暮らすジャクソン・カーターくん(6)は、昨年7月に発生したアパート火災で大好きだった母親を失い、その数週後には幼稚園の転園を経験した。
幸にも素晴らしい先生や友達に恵まれ、傷ついていたジャクソンくんの心は徐々に癒えたという。
そんなジャクソンくんが卒園するにあたり、先生は「ぜひ式でスピーチを披露してほしい」と依頼。引き受けたジャクソンくんは祖母に相談し、協力してもらいながらスピーチを準備した。
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卒園の日、ジャクソンくんは転園したばかりの頃を振り返りながら、「あの頃の僕は、ママを1ヶ月前に亡くしたばかり…」「まだ5歳の男の子でした」とスピーチを始めた。
そして「でも僕は他の子たちと遊ぶことを学び、本の読み方を学習し、質問の仕方や答え方も習得しました」「正しい文法や、タブレットの使い方も覚えたのです」「悲しいときは、先生が『あなたなら大丈夫』と言ってくれました」と振り返った。
ジャクソンくんは、自分の養育にかかわってくれる祖父母4人に対しても感謝し、愛情深い父親については「最高のパパだよ」「パパのことが大好きです」と語った。
さらに「このスピーチ、抜群だった成績や園でもらった賞のすべて、そしてこの卒業も、ママに捧げます」「ママ、これからもママのことが大好きだからね。会えなくてとても寂しいよ」「でも心の中で、ママはずっと僕と一緒だね」と声を振り絞った。
卒園式の日に初めてスピーチを聞いた父親は、「衝撃を受けて声も出ませんでした」「すべてが息子の本心だったのでしょう」「素晴らしいスピーチでした」とコメントしている。
家では、今もたびたび母親の話をするというジャクソンくん。幼くして悲しい経験をしたが元気に園生活を終えたことを、天国の母親も嬉しく思っているに違いない。