夏に増加する『エアコンの発火』 防ぐ方法に「気を付ける」「やっちゃってた…」

猛暑を乗り切る上で必要不可避といえる、エアコンの稼働。
2023年の夏も、地域によっては39.8℃が観測されており、扇風機だけで乗り切るのは無謀といえます。
暑さを我慢していると、熱中症になる恐れも。最悪の場合は命に関わるため、エアコンの力に頼るのが安全でしょう。
便利で私たちの生活に欠かせないエアコンですが、どんな家電も正しい使い方を心がけ、メンテナンスをする必要があります。
誤った使い方を続けたり、ケアを怠ったりすると、故障してしまうだけでなく、事故につながってしまう可能性もあるでしょう。
政府広報によると、エアコンによる発火事故は2018~2022年度の5年間で302件も発生しているのだとか。
なお、そのうち9件は人の命を奪うほどの事故につながっているとのこと。小さな火も、あっという間に燃え広がってしまいます。火災事故の恐ろしさは、誰もが理解しているはずです。
政府広報は、エアコンによる発火の主な原因として、以下の3点を挙げています。
・電源コードの改造や修理、接続(ねじり接続、延長コードとの接続)により接続部分が接触不良で異常発熱、発火
・エアコン洗浄により洗浄液が機器内部に侵入してトラッキング現象が発生し、発煙・発火
・機器内部に小動物等が侵入し、基板に接触することによってショート、異常発熱
政府広報オンライン ーより引用
中でも危険なのが、電源コードの接触不良。これはエアコンに限らず、多くの電子機器に共通する注意事項です。
政府広報は、エアコンによる発火事故を防ぐべく、電源コードをねじり接続などによって他のコードと途中接続したり、断線部分をビニールテープで補修したりしないよう、ウェブサイトで呼びかけしました。
消費電力の大きいエアコンは、決して延長コードにつながず、専用のコンセントに直接つなぐこと。そして、定期的にプラグのほこりを掃除するとも、注意喚起をしています。
とはいえ、いくら正しい使い方を心がけていても、事故を完全に防ぐことは不可能です。
少しでも事故の発生を防ぐべく、不調のサインには迅速に気付きたいもの。政府は、エアコンの『異常のサイン』として、こういったケースを挙げています。
・電源コードや電源プラグが異常に熱い
・電源プラグが変色している
・焦げくさいにおいがする
・ブレーカーが頻繁に落ちる
・異音がする
・室内機から水漏れがする
政府広報オンライン ーより引用
エアコンに限らず、電子機器が発火する前兆としてよく挙げられるのが、『コードやプラグ、本体が発熱する』というもの。
上記のような現象が起こった場合、なんらかの不具合が生じている可能性があります。そのまま使用を続けると、発火する危険もあるでしょう。
こういった異常が起こった場合、速やかに利用を停止し、電源プラグをコンセントから抜き、販売店やメーカーに相談をするよう政府は推奨しています。
私たちの生活を支えてくれる、家電。長く、安全に使うためにも、今一度使い方を確認したいですね。
[文・構成/grape編集部]