お洋服を0円で交換 「若い頃買った」「親からもらった」…タンスに眠るお宝も大変身

沖縄県の宜野湾市婦人連合会(宮園峰子会長)は1月29日、中央公民館で「洋服の0円交換会」を開いた。持続可能な開発目標(SDGs)の「つくる責任 つかう責任」の観点から、会員らが不要になった服約120点を持ち寄り、欲しい人に無償で提供した。自宅のクローゼットなどで眠っている服などをリメークしたファッションショーもあり、会場は盛り上がった。(中部報道部・伊集竜太郎)
開会セレモニーで宮園会長は「あなたが要らなくなった服が誰かの着たい服になる。私たちの活動スローガンである、ごみの減量の推進にもつながる。私たち女性の小さな行動が大きな運動につながっていくことを確信したいと思う」とあいさつした。
佐和田幸子さんは、スーツ1着を提供し、厚手の上着1着を受け取った。「こういう取り組みは地域の活性化にもつながる」と話した。
ファッションショーには10人が登場。音楽に合わせてモデルさながらのポーズを披露する人もいて、会場からは笑いと拍手が起こった。
安里秀子さんは30歳の時に購入した八重山上布のワンピースをリメークしてPRした。波平道子さんは上下に切り分けた着物姿で舞台へ。「こうすることで着付けいらずで楽に着られる」と話した。
屋嘉比めぐみさんは昨年、整理していたタンスにあった母親からもらった大島紬の着物を普段着のチュニックにして、祖母の着物と娘の浴衣を傘に仕立てた。「親からもらった着物をこうやって生かすことができて良かった」と笑顔だった。
久保田尚子さんは普段、友人らにプレゼントしているという、自宅で使っていない風呂敷で作ったバッグ類を展示した。会場にはごみに関するパネルなども設置された。
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「洋服の0円交換会」に持ち寄られた服を見る参加者ら=1月29日、宜野湾市中央公民館

リメークした服を披露したファッションショー=1月29日、宜野湾市中央公民館