「違反状態」と市が断言した所も…ビッグモーター店舗前の“街路樹枯死”等の疑惑 自治体による調査が本格化

中古車販売業者『ビッグモーター』が使用した除草剤で、全国各地の街路樹が枯れた疑いが持たれている問題で、名古屋市は31日、店の前の土壌を調査しました。 名古屋市港区の「ビッグモーター名古屋茶屋店」の周辺を歩きながら、カメラで敷地を撮影する名古屋市の職員。
オープン間もないころに撮られた画像を確認すると、その敷地内には青々とした芝生がありましたが、いつのまにかアスファルトで舗装されています。
この店は、都市緑地法という法律で敷地の10%以上を芝生や花壇で緑化することが義務付けられていて、31日、名古屋市の職員が現地調査を行いました。名古屋市緑政土木局の担当者:「(緑化率)10%は今下回ってしまっている状況だと思われます。緑地の部分がアスファルトの舗装に変わってしまっている部分が見受けられました。違反状態ということになります」 ビッグモーター側は聞き取りに対して「店長の交代もあり、芝生が舗装された経緯はわからない」としつつ「改善に向けて考えている」と話したということです。 ビッグモーターが使用した除草剤で、全国各地の街路樹が枯れた疑いをめぐっては、職員が市内の4ヵ所で土などのサンプルを採取しました。採取した土に除草剤の成分が残っていないかなどを調べる方針です。
中川土木事務所の担当者:「(Q.除草剤がまかれた疑いがある)今回の調査をしてみないとわからないもので、はっきりしたことは言えないんですけれども、店舗前ということで他の自治体さんの状況を見ながら現況を調査しに参りました」 また、同じく街路樹が枯れた愛知県西尾市の店舗に対しては、県の職員が聞き取りを行いました。大村愛知県知事:「西尾店が開店したのが2013年11月でありまして、それ以降に不自然な枯死状態となっていたことが確認された。土壌を調べて仮にそういうことであれば、原状回復に向けて協議を申し入れていきたい」 本格化した「疑惑」の解明に向けた動き。名古屋市によると、土壌の分析には数週間かかるということです。